RELOAD vol.001
ミリブロ公式コンテンツ「RELOAD」創刊(?!)
「RELOAD」は米軍を中心とした最新の装備や銃器にスポットを当てて展開する資料系コンテンツです。これから本格的にコスプレ要素を取り入れてサバイバルゲームに参加してみたいと思っている方や、とにかく何かセットアップの参考にする資料が欲しいという方に少しでもお役に立てればと考えています。
いつまで続くか分かりませんが、気長にやっていこう!をコンセプトに遊び心あるスタッフが綴るブログにどうぞお付き合い下さい。
タイトルのネーミングは色々考えてみましたが、「RELOAD」となりました。「LOADING」ではなく、「RELOAD」です。なぜ文頭に「RE」を付けたかと申しますと、「もう一度原点に戻って、再装填」という意味合いを込めています。
何かと世間の風当たりが強いこの趣味の分野では、肩身の狭い思いをする事も多くありますが、「ミリタリー」をこよなく愛す気持ちと、その止め処無く湧き出る「好奇心」や「探究心」の「本質」に戻って綴り、これが1つのきっかけとなり、改めて「ホビーとしてのミリタリー」について愉しみを共感得る事ができれば・・・と考えています。
そして第1回目となる今回はHot Toys製のUS Army Ranger 75th Regiment (M249 Version)をモデルに投稿したいと思います。
「また、何で75th Ranger?」とお思いの方々もおられる事でしょう。これには深い理由が・・・全く無く、たまたま手元にあったので・・・という簡単な動機です。
Rangers Lead the Way・・・レンジャーが道を拓く
アメリカ陸軍 第75レンジャー連隊。
米国本土の南東部に位置するジョージア州フォート・ベニングに本拠地を持つ第75レンジャー連隊。
フォート・ベニングは、アメリカ陸軍の歩兵隊の中枢として、またスクールとしての顔を持ちます。
このフォート・ベニングでは、毎年10万人以上の兵隊が隊を成し、週7日・年間50週、日々たゆまぬ努力により過酷な訓練をこなしています。
今回のモデルとなったフィギュアもそんなフォート・ベニングの一員「75th Ranger Regiment」。
写真は、Hot Toysから発売中のレンジャー隊員フィギュアをモデルに、市街地をイメージした訓練でのシーンを再現してみました。
アメリカ陸軍第75レンジャーは通常戦闘と特殊作戦の両方を遂行できる3個大隊から成る精鋭部隊。レンジャー部隊への入隊には陸軍の中でも「空挺資格」を持つもののみが志願でき、志願者は過酷な養成課程を経てレンジャー肩章が手渡されます。
日本の陸上自衛隊のレンジャー養成課程においても、米陸軍のレンジャー訓練内容の多くを参考にしていると言われていますが、米陸軍のレンジャーが「連隊」を形成して任務を遂行するのに対し、陸自のレンジャーの場合、レンジャー課程をパスした隊員に対してMOS(Military Occupational Spesiality:特技区分、付加特技)が付与されるにとどまり、連隊を形成するわけではない点が大きな違いと言えます。※
※原則としてレンジャー資格保持者で形成される「特選群」を別格とします
米軍のレンジャー部隊には即応性と柔軟性の両方が求められ、その任務内容からも特殊部隊のサポート役をこなす事が多い事から、「特殊部隊」として分別された紹介がなされる事が多くあります。
また、同じく陸軍の特殊部隊として名高い「グリーンベレー」の登竜門としてレンジャーを通過点にする者も多く、事実上「グリーンベレー養成機関」との顔を持っています。
Photo by FN Manufacturing, LLC.
冒頭にありますジャケット写真で隊員(フィギュア)が持つ銃器はFN社のMK46 MOD1。
M249として米軍へ納入されているMINIMI(Mini Mitrailleuse)には多様なモデル展開がされています。
今回のMk46はRangerやSEALsといった特殊作戦任務からの要求により造られたM249の改良モデル。標準的なM249における本質的な機能性と信頼性を継承しつつも、軽量化を実現させています。
現在FN社で公開されている上記のMK46 MOD1の写真を今回のフィギュアのそれとで比較すると、レールが下向きとなっている点や、弾速(ガス量)調整機構が無い点など細部の違いがあります。
Mk46本体における重量削減に当たっては、軽量化された新規バレルへの取り替えを始め、各所の素材選定の見直しを行う事から始められ実現しています。
中でもとりわけ着脱式のチタン製のバイポッドについては、前方へ重量がいきがちな「フロント・ヘヴィ」状態におけるウェイトバランスの向上の観点からも、バイポッド自体の重量削減は大変重要であるといえます。
また、素材としてのチタンは、鋼鉄以上の強度を持ちつつも鋼鉄と比較して45%近くも軽量である点や、一般的に工業用品として用いられる他のどの金属物質よりも金属疲労が起こりにくいといった、チタン独自の性質を最大限に活かした選定といえます。
そしてMk46には現代の戦闘には欠かせないレールシステムの搭載がされており、PEQに代表されるIR/IlluminatorやFlashライト、フォアグリップといった装着を実現し、高い拡張性を実現しています。
見た目の重厚感とメディア露出の高さ、そして何と言っても「特殊任務」に従事する隊員の御用達というキーワードからも、このMk46にはファンが多く、トイガンにおけるモデルも複数ラインナップがされています。
今回登場のモデル(フィギュア)では、上記写真赤枠内の箇所にMBITRが取り付けられています。
リアルサイズのダミーラジオとしては、通信機としての機能がオミットされたものが過去にも登場していますが、少し前に発売され、そのリアルに再現された外観と、通信機としても活用できる構造から人気を博しているSPARTAN Airsoft製のダミーラジオケースについて触れてみたいと思います。
⇒Spartan Airsoft
SPARTANのMBITRはガワだけとなっており、中に小型無線機を収納する事で無線機としての機能性を併せ持った本格的なレプリカとすることができます。
箱出し状態では赤枠内にリブ状のパーツが存在しますが、それらをニッパやラジオペンチで取り除きます。いずれも切り落とすというよりも、何度かグネグネしているうちに捥ぎ取れます。
加工の工程はWarriors Blogに詳細が掲載されているので、そちらを参考にされると分かり易いかと思います。
⇒WARRIORS-328「スパルタン製MBITR改造」
ICOMを収納するとこのような感じになります。後はフタとなっている2つのパーツをパチンとはめ込むだけ。
MBITRの左横にあるのは、U.S. Navy SealのUniversal PTT。こちらは精巧に造り上げられた韓国TEG社製のレプリカ。もちろんPTTとしての機能を兼ね揃えています。写真は軽くスプレーで吹き上げた「ウェザリング仕上げ」となっています。
次にこちらがウェザリング(汚し加工)したものと、メーカー箱出し状態のPRC-148 MBITRを並べた写真です。どうですか、スプレーを吹き上げるだけでも随分と雰囲気が違う事がお分かり頂けると思います。
更にこだわりを持ったカスタムは「特小工房」をご覧下さい。素晴らしいカスタムが紹介されています。
⇒特小工房 製作記
箱出しそのままの状態ですと、黒光りしたいかにも新品状態となっていますが、スプレー塗装で軽く吹き上げてあげると戦場を共にしたような雰囲気を出す事ができます。
ウェザリングの方法についてはまた別の機会で写真付きの解説を掲載してみたいと思います。
今回はその流れを簡単にご説明します。
「使い込んだ感」を出すこの手のウェザリングは、あまり綺麗に仕上げる事を考えず、とにかく「テキトウ」にやると良い具合に仕上がります。
まずはTAN系統のスプレーを濃淡で2,3種類用意します。塗料の粒子はなるべく細かいものを付着させるようにする為、距離を比較的とって吹き付けます。この時に1箇所に集中して吹くのではなく、サーっと素早くスプレーを移動させながら少しずつ表面の色味に変化をつける程度で行って下さい。
用意したTAN系統のスプレーは好みに応じて濃淡を使い分けます。一通り吹き付けが終わりますと、シンナーを用意します。
ティッシュや雑巾にシンナーを染み込ませ、カドやスイッチ、液晶パネルなどを中心に塗装を剥がし落とします。
この時にキュッキュッと綺麗に拭き取ってしまわないように注意しましょう。拭き取りの要領としては、ポンポンと上から叩くようなイメージで塗装を落とします。そうする事でウェザリングの本来の目的である「使い込んだ感じ」がよりリアルなもので仕上がるはずです。
こちらはブレード式アンテナを装着させたAN/PRC-148 MBITRとの比較。ブレード自体はSPARTANより先行して発売されていたNB(ノンブランド)のPRC-148タイプ ダミーラジオから取り外し、装着しています。SPARTANのMBITRへの取り付けに当たっては、本体との接合箇所を若干加工する必要があります。
(写真のブレードアンテナは加工せず仮での接合状態です)
イラク・サドルシティーにある検問所付近で監視する米陸軍第1師団所属の兵士。この日、町では地元商店主に対する販売説明会が開催され、付近一帯に警戒態勢がとられました。
この兵士の左胸付近には幾重に折り畳まれた無線機アンテナが確認できます。この折り畳まれたアンテナはThales Communications, Inc.製の「30-88MHz 1 Meter Blade Antenna」。
⇒30-88MHz 1 Meter Blade Antenna (NSN: 5985-01-487-1135) / Thales Communications, Inc.
Blade Antenna(ブレードアンテナ)は金属製の板状になったもの複数枚によって形成されており、軍用無線周波数帯で必要となるアンテナの長さはこのThales製のアンテナのように1m程度と言われています。しかしながら、実際に1mの長さを保った状態のアンテナを持ち運ぶには大変な不便を要します。その為、感度は落ちますが、装備や任務内容で長いブレードアンテナが邪魔になる場合は、フレキシブルアンテナを装着しています。
アフガニスタンNuristan州のZirat村で行われたとある任務中の様子。Nuristanは米軍の増派で混乱の様相を深めるアフガニスタン北東部に位置します。写真はPRT(Provincial Reconstruction Team)の隊員が荒れた道路の補修について現地民との協議を行っているところ。
26個からなる「PRT」は2001年後半~2002年初期に掛けてアフガニスタンで結成された後、2008年には同様に混乱を極めたイラクにおいても結成されています。
PRTの設立コンセプトとしてはアフガンやイラクの自立復興支援を目的とし、これら2つの地域のローカルにおいて、それぞれ規模の大小様々に数十のチームが派遣されています。
⇒Nuristan Province / Wikipedia
⇒USAID PRT factsheet
参考文献:平成20年版 日本の防衛 防衛白書(防衛省編集)
こちらの写真中央にいる隊員に注目してみましょう。
日本でも知名度が高く、人気のあるT.A.G.社製のプレートキャリアの中でも”次世代”の位置付けとなっている「RAMPAGE Plate Carrier」を着用しています。この「T.A.G. RAMPAGE Plate Carrier」は、ショルダーにあるスライダーを使ったスリップロックの配置位置や、アーマー部分の上段にあるウェビングにおいてベルクロ♀が表向きとなっている点が外見上でも特徴的と言えます。また、このプレキャリ前面下部には2分割となっている点も大変興味深い仕様と言えるでしょう。
この「T.A.G. RAMPAGE Plate Carrier」は2007年頃にプロトタイプが、その翌年となる2008年より流通が開始されており、先程のPRTの写真と時系列としても一致する事が確認できます。なお、その他ポーチ類はBlackHawk!製のものを中心に装着しているようです。
RELOAD は定期配信を予定しています。次回の配信をお楽しみに!
「RELOAD」は米軍を中心とした最新の装備や銃器にスポットを当てて展開する資料系コンテンツです。これから本格的にコスプレ要素を取り入れてサバイバルゲームに参加してみたいと思っている方や、とにかく何かセットアップの参考にする資料が欲しいという方に少しでもお役に立てればと考えています。
いつまで続くか分かりませんが、気長にやっていこう!をコンセプトに遊び心あるスタッフが綴るブログにどうぞお付き合い下さい。
タイトルのネーミングは色々考えてみましたが、「RELOAD」となりました。「LOADING」ではなく、「RELOAD」です。なぜ文頭に「RE」を付けたかと申しますと、「もう一度原点に戻って、再装填」という意味合いを込めています。
何かと世間の風当たりが強いこの趣味の分野では、肩身の狭い思いをする事も多くありますが、「ミリタリー」をこよなく愛す気持ちと、その止め処無く湧き出る「好奇心」や「探究心」の「本質」に戻って綴り、これが1つのきっかけとなり、改めて「ホビーとしてのミリタリー」について愉しみを共感得る事ができれば・・・と考えています。
そして第1回目となる今回はHot Toys製のUS Army Ranger 75th Regiment (M249 Version)をモデルに投稿したいと思います。
「また、何で75th Ranger?」とお思いの方々もおられる事でしょう。これには深い理由が・・・全く無く、たまたま手元にあったので・・・という簡単な動機です。
Rangers Lead the Way・・・レンジャーが道を拓く
アメリカ陸軍 第75レンジャー連隊。
米国本土の南東部に位置するジョージア州フォート・ベニングに本拠地を持つ第75レンジャー連隊。
フォート・ベニングは、アメリカ陸軍の歩兵隊の中枢として、またスクールとしての顔を持ちます。
このフォート・ベニングでは、毎年10万人以上の兵隊が隊を成し、週7日・年間50週、日々たゆまぬ努力により過酷な訓練をこなしています。
今回のモデルとなったフィギュアもそんなフォート・ベニングの一員「75th Ranger Regiment」。
写真は、Hot Toysから発売中のレンジャー隊員フィギュアをモデルに、市街地をイメージした訓練でのシーンを再現してみました。
75th Ranger Regiment (M249 Ver)
ホットトイズ社の「ミリタリー」シリーズにUS Army Ranger 75th Regimentがラインナップ!
今回リリースされる第75レンジャー連隊は、特殊部隊の支援を担当することも多く、あらゆるスキルが要求される米陸軍の緊急即応部隊。
パラシュート降下は勿論、山岳戦や熱帯戦の訓練を受けた精鋭部隊がホットトイズにより高品質で立体化だ。こちらは機関銃のM249が付属するバージョン。
もちろん、その他にも細部まで徹底的に再現された武器などのアクセサリーが多数付属し、圧倒的なクオリティーとボリュームを感じる納得の仕上がりだ。
⇒問い合わせ:US Army Ranger 75th Regiment (M249 Version) / ガンショップFIRST
アメリカ陸軍第75レンジャーは通常戦闘と特殊作戦の両方を遂行できる3個大隊から成る精鋭部隊。レンジャー部隊への入隊には陸軍の中でも「空挺資格」を持つもののみが志願でき、志願者は過酷な養成課程を経てレンジャー肩章が手渡されます。
日本の陸上自衛隊のレンジャー養成課程においても、米陸軍のレンジャー訓練内容の多くを参考にしていると言われていますが、米陸軍のレンジャーが「連隊」を形成して任務を遂行するのに対し、陸自のレンジャーの場合、レンジャー課程をパスした隊員に対してMOS(Military Occupational Spesiality:特技区分、付加特技)が付与されるにとどまり、連隊を形成するわけではない点が大きな違いと言えます。※
※原則としてレンジャー資格保持者で形成される「特選群」を別格とします
米軍のレンジャー部隊には即応性と柔軟性の両方が求められ、その任務内容からも特殊部隊のサポート役をこなす事が多い事から、「特殊部隊」として分別された紹介がなされる事が多くあります。
また、同じく陸軍の特殊部隊として名高い「グリーンベレー」の登竜門としてレンジャーを通過点にする者も多く、事実上「グリーンベレー養成機関」との顔を持っています。
Photo by FN Manufacturing, LLC.
冒頭にありますジャケット写真で隊員(フィギュア)が持つ銃器はFN社のMK46 MOD1。
M249として米軍へ納入されているMINIMI(Mini Mitrailleuse)には多様なモデル展開がされています。
今回のMk46はRangerやSEALsといった特殊作戦任務からの要求により造られたM249の改良モデル。標準的なM249における本質的な機能性と信頼性を継承しつつも、軽量化を実現させています。
現在FN社で公開されている上記のMK46 MOD1の写真を今回のフィギュアのそれとで比較すると、レールが下向きとなっている点や、弾速(ガス量)調整機構が無い点など細部の違いがあります。
Mk46本体における重量削減に当たっては、軽量化された新規バレルへの取り替えを始め、各所の素材選定の見直しを行う事から始められ実現しています。
中でもとりわけ着脱式のチタン製のバイポッドについては、前方へ重量がいきがちな「フロント・ヘヴィ」状態におけるウェイトバランスの向上の観点からも、バイポッド自体の重量削減は大変重要であるといえます。
また、素材としてのチタンは、鋼鉄以上の強度を持ちつつも鋼鉄と比較して45%近くも軽量である点や、一般的に工業用品として用いられる他のどの金属物質よりも金属疲労が起こりにくいといった、チタン独自の性質を最大限に活かした選定といえます。
そしてMk46には現代の戦闘には欠かせないレールシステムの搭載がされており、PEQに代表されるIR/IlluminatorやFlashライト、フォアグリップといった装着を実現し、高い拡張性を実現しています。
見た目の重厚感とメディア露出の高さ、そして何と言っても「特殊任務」に従事する隊員の御用達というキーワードからも、このMk46にはファンが多く、トイガンにおけるモデルも複数ラインナップがされています。
今回登場のモデル(フィギュア)では、上記写真赤枠内の箇所にMBITRが取り付けられています。
リアルサイズのダミーラジオとしては、通信機としての機能がオミットされたものが過去にも登場していますが、少し前に発売され、そのリアルに再現された外観と、通信機としても活用できる構造から人気を博しているSPARTAN Airsoft製のダミーラジオケースについて触れてみたいと思います。
⇒Spartan Airsoft
SPARTANのMBITRはガワだけとなっており、中に小型無線機を収納する事で無線機としての機能性を併せ持った本格的なレプリカとすることができます。
箱出し状態では赤枠内にリブ状のパーツが存在しますが、それらをニッパやラジオペンチで取り除きます。いずれも切り落とすというよりも、何度かグネグネしているうちに捥ぎ取れます。
加工の工程はWarriors Blogに詳細が掲載されているので、そちらを参考にされると分かり易いかと思います。
⇒WARRIORS-328「スパルタン製MBITR改造」
ICOMを収納するとこのような感じになります。後はフタとなっている2つのパーツをパチンとはめ込むだけ。
MBITRの左横にあるのは、U.S. Navy SealのUniversal PTT。こちらは精巧に造り上げられた韓国TEG社製のレプリカ。もちろんPTTとしての機能を兼ね揃えています。写真は軽くスプレーで吹き上げた「ウェザリング仕上げ」となっています。
NAVY SEAL UNIVERSAL PTT(レプリカ)
シールズで使用しているPTTスイッチ。レプリカのCOMTACヘッドセットとICOMのシーバーに対応したモデルです。
本体は実用本位の非常にシンプルな作りとなっており、接合部のカバーもシッカリとしています。
またアーマー装着時に取り付けできるよう、背面には金属製の非常にガッチリした作りのクリップが用意されており、360度回転できる為、体勢にかかわらない操作性を実現しています。
⇒問い合わせ:NAVY SEAL UNIVERSAL PTT(レプリカ) / エチゴヤ
次にこちらがウェザリング(汚し加工)したものと、メーカー箱出し状態のPRC-148 MBITRを並べた写真です。どうですか、スプレーを吹き上げるだけでも随分と雰囲気が違う事がお分かり頂けると思います。
更にこだわりを持ったカスタムは「特小工房」をご覧下さい。素晴らしいカスタムが紹介されています。
⇒特小工房 製作記
SpartanAirsoft AN/PRC-148 MBITR変身キット
各部がリアルサイズで再現されたダミー無線機です。本体のディスプレイやボタン等も全てダミーとなっていますが、大変リアルな仕上がりです。付属のコネクターを使って、本体内部に小電力トランシーバーなどをセットすると、お手持ちのトランシーバーがPRC-148に変身します。ComTacIIヘッドセット等と併用すれば、抜群の完成度!
⇒問い合わせ:スパルタン AN/PRC-148 MBITR変身キット / ガンショップFIRST
箱出しそのままの状態ですと、黒光りしたいかにも新品状態となっていますが、スプレー塗装で軽く吹き上げてあげると戦場を共にしたような雰囲気を出す事ができます。
ウェザリングの方法についてはまた別の機会で写真付きの解説を掲載してみたいと思います。
今回はその流れを簡単にご説明します。
「使い込んだ感」を出すこの手のウェザリングは、あまり綺麗に仕上げる事を考えず、とにかく「テキトウ」にやると良い具合に仕上がります。
まずはTAN系統のスプレーを濃淡で2,3種類用意します。塗料の粒子はなるべく細かいものを付着させるようにする為、距離を比較的とって吹き付けます。この時に1箇所に集中して吹くのではなく、サーっと素早くスプレーを移動させながら少しずつ表面の色味に変化をつける程度で行って下さい。
用意したTAN系統のスプレーは好みに応じて濃淡を使い分けます。一通り吹き付けが終わりますと、シンナーを用意します。
ティッシュや雑巾にシンナーを染み込ませ、カドやスイッチ、液晶パネルなどを中心に塗装を剥がし落とします。
この時にキュッキュッと綺麗に拭き取ってしまわないように注意しましょう。拭き取りの要領としては、ポンポンと上から叩くようなイメージで塗装を落とします。そうする事でウェザリングの本来の目的である「使い込んだ感じ」がよりリアルなもので仕上がるはずです。
こちらはブレード式アンテナを装着させたAN/PRC-148 MBITRとの比較。ブレード自体はSPARTANより先行して発売されていたNB(ノンブランド)のPRC-148タイプ ダミーラジオから取り外し、装着しています。SPARTANのMBITRへの取り付けに当たっては、本体との接合箇所を若干加工する必要があります。
(写真のブレードアンテナは加工せず仮での接合状態です)
イラク・サドルシティーにある検問所付近で監視する米陸軍第1師団所属の兵士。この日、町では地元商店主に対する販売説明会が開催され、付近一帯に警戒態勢がとられました。
この兵士の左胸付近には幾重に折り畳まれた無線機アンテナが確認できます。この折り畳まれたアンテナはThales Communications, Inc.製の「30-88MHz 1 Meter Blade Antenna」。
⇒30-88MHz 1 Meter Blade Antenna (NSN: 5985-01-487-1135) / Thales Communications, Inc.
Blade Antenna(ブレードアンテナ)は金属製の板状になったもの複数枚によって形成されており、軍用無線周波数帯で必要となるアンテナの長さはこのThales製のアンテナのように1m程度と言われています。しかしながら、実際に1mの長さを保った状態のアンテナを持ち運ぶには大変な不便を要します。その為、感度は落ちますが、装備や任務内容で長いブレードアンテナが邪魔になる場合は、フレキシブルアンテナを装着しています。
アフガニスタンNuristan州のZirat村で行われたとある任務中の様子。Nuristanは米軍の増派で混乱の様相を深めるアフガニスタン北東部に位置します。写真はPRT(Provincial Reconstruction Team)の隊員が荒れた道路の補修について現地民との協議を行っているところ。
26個からなる「PRT」は2001年後半~2002年初期に掛けてアフガニスタンで結成された後、2008年には同様に混乱を極めたイラクにおいても結成されています。
PRTの設立コンセプトとしてはアフガンやイラクの自立復興支援を目的とし、これら2つの地域のローカルにおいて、それぞれ規模の大小様々に数十のチームが派遣されています。
⇒Nuristan Province / Wikipedia
⇒USAID PRT factsheet
参考文献:平成20年版 日本の防衛 防衛白書(防衛省編集)
こちらの写真中央にいる隊員に注目してみましょう。
日本でも知名度が高く、人気のあるT.A.G.社製のプレートキャリアの中でも”次世代”の位置付けとなっている「RAMPAGE Plate Carrier」を着用しています。この「T.A.G. RAMPAGE Plate Carrier」は、ショルダーにあるスライダーを使ったスリップロックの配置位置や、アーマー部分の上段にあるウェビングにおいてベルクロ♀が表向きとなっている点が外見上でも特徴的と言えます。また、このプレキャリ前面下部には2分割となっている点も大変興味深い仕様と言えるでしょう。
この「T.A.G. RAMPAGE Plate Carrier」は2007年頃にプロトタイプが、その翌年となる2008年より流通が開始されており、先程のPRTの写真と時系列としても一致する事が確認できます。なお、その他ポーチ類はBlackHawk!製のものを中心に装着しているようです。
T.A.G. RAMPAGE Plate Carrier
Tactical Assault Gear社のランペイジ プレートキャリアーは、用途/抗弾範囲可変式の、次世代プレートキャリアーである。
使用用途に応じ可変可能なボディーは、あらゆる任務に対応する。
画像はフルアーマーの状態。ポーチ装着面積が広く、横方向へも抗弾能力を持つ。本体はチェストリグの下などに着用し、単にプレートキャリアーとして使用する為の状態。勿論このままでも使用可。尚、サイドのストラップのゴムバンドにより、大変着用感が良いのも特徴。
サイドプレート用ポーチは汎用性が高く、MOLLE/PALSにより取り外し可能となっている。
また、装着範囲の広い背面には現場の要望により緊急時、つまり負傷兵の運搬などで必要とされるドラッグハンドルが配置されている。
⇒問い合わせ:T.A.G. RAMPAGE Plate Carrier / 4degrees tactical
RELOAD は定期配信を予定しています。次回の配信をお楽しみに!