ReLoad

RELOAD vol.011


2009年、9.11 に創刊?というか、初投稿をおこなった、ミリブロ オフィシャル・コンテンツ 「Reload」。当初こそ、この Reload は、1/6 ミリタリー・フィギュアから始まり、サバゲーマー向け装備解説だったが、回を重ねる毎に、自衛隊と米軍による共同演習レポートへの取材など、その内容が飛躍し、取材・編集する側もステップアップしている感触を掴んできた。

今回この 「Reload」 が、日本を離れて、初の海外ロケ敢行となった。ミリブロ創設当初からの熱心な読者の方らならご存知の通り、その昔には、香港・台湾のメーカー、ショップ巡りをレポートしたことがあるが、今回はフィリピン、セブ島と、訪問国が異なり、内容も 実銃射撃レポート と、少し趣を変えた内容でのお届けだ。

フィリピンは、正式には「フィリピン共和国」となり、英語では "Republic of the Philippines" と記されている。日本では一般的に「フィリピン」で通っているので、ここでも「フィリピン」で統一しておこう。せっかくの海外ロケなので、少しくらいはフィリピンについて知っておくのも良いだろう。ということで、フィリピンの概要について触れてみよう。
フィリピンは 7,000以上の島々で構成されている 島国 だ。日本の外務省のホームページによると、正確には、7,109 という、かなりの数の島により国家が形成されていることになる。そして フィリピンの人口は、9,400万人。日本の人口が1億3,000万人程なので、日本の人口には及ばないものの、この数字を見ると、想像していた以上に多いと感じる方も多いのではないだろうか。

さて最近のフィリピンに関する話題といえば、南沙諸島(スプラトリー諸島)での中国との話題が最も印象深い話題ではないだろうか。南沙諸島で海洋資源を巡る中国からの恫喝ともいえる、暴挙の数々に脅かされている様子は、日本でも度々報道されるようになったので、ご存知の方も多いだろう。

フィリピンが、7,000以上の島で構成される島国であれば、同じ島国として知られる日本は、ちなみに一体どの程度の島によって構成されているのだろうか?答えは日本の場合、フィリピンには少し及ばないものの、実に 6,852 の島があると言われている。 そもそも、「島」には大小様々なものが存在するわけだが、この場合の「島」には、海岸線の長さが100m以上 あるものに限定してカウントしているそうだ。

それでは、"島" とは、いったいどのように定義付けされているのだろうか?調べてみると、「国連海洋法条約」の "第121条" において、「島」の定義が明文化されている箇所がある。そこには、「島」とは、「自然に形成された陸地であって、水に囲まれた高潮時においても水面上にあるもの」とされている。

記憶にも新しい、尖閣諸島沖での中国漁船による、不法侵入事件では、海保の巡視艇に対して体当たりするという、蛮行 があったわけだが、その時にニュース番組でも連日のように登場していたキーワードに「領海」や、「接続水域」、「排他的経済水域(EEZ)」といった単語がある。これらも全て 「島」 を1つの基準としてみなすことから始まるので、海洋国家 日本の国民であれば、知っておいても損にはならないだろう。

「領海」 は、島と海との境を 「基線」 と定め、その "12海里" の範囲を指し、更にそこから "12海里" を 「接続水域」 と定める。つまり、「領海」+「接続水域」=24海里だ。また国際的にも非常に重要な境界線となる、 「排他的経済水域 (EEZ:Exclusive Economic Zone)」 もこの「基線」から測り、先程の「領海」、「接続水域」 を含めて基線から "200海里" と定められている。

南沙諸島 における中国の政治的、軍事的な応対については、先日 日本の防衛省が発表した "防衛白書" でも表現されている通り、非常に "高圧的" だ。この 高圧的 な中国を渦中にし、南沙諸島を舞台とした熾烈な領有権を巡る争いは、フィリピン、ベトナム、マレーシア、台湾といった関係国、関係地域のみならず、決して日本も他人事ではないはずだ。


フィリピンでは、 フィリピノ語 と 英語 が 公用語 とされているが、80前後の言語があるとされている。多くは英語が通じるので、日本人でも片言(かたこと)の英語が話せれば、何となく意味は伝わっているので、まだ安心だ。

さて今回は事情があって、関西国際空港からの出発ではなく、成田からの出国となり、セブ島への直行便に乗り込んだ。セブ島のイメージで、一般的に真っ先に思い浮かぶのが、観光地としてのセブ島ではないだろうか。

大東亜戦争(太平洋戦争)当時、隆盛を誇った日本軍はこのセブ島にも上陸・占領をおこなっているが、戦況の悪化と共に、セブ島の東隣に位置する、レイテ島での敗戦の勢いのまま、米軍により奪回されてしまう。そういった点では日本ともゆかりの深い地である。

さて、セブ島へ到着した我々は、空港に到着するなり、観光地で賑わう方向とは間逆の方向へ向かった。道中は人・人・人。車とバイクと人でゴッタ返している。驚くことに、幹線道路のような大通りでも、車が途絶えることのない道路でも、信号を見掛けることが殆どない。全ては、ドライバーの判断によって道路の秩序が保たれているといった感だ。

そして道路で活躍する自動車の大部分は、日本製。トヨタや日産、ホンダなど、日本でもお馴染みのロゴが付いた車があちらこちらで動き回っている。稀にGMや現代(ヒュンダイ)、起亜(キア)といった韓国車を見掛ける程度なのだ。現地の人に訊くところでは、やはり日本車の性能が一番よく、何よりも壊れないというのが、選ばれる一番の理由だ。

東日本大震災の影響で、モノ造り大国、日本の影響力が低下しているのでは?との報道が一部でおこなわれたようだが、自動車や電化製品など、こうした世界の隅々にまで行き届き、モノ造りの側面で実質的な影響力を持っている「日本」。そのモノ造り大国としてのブランドイメージを是非、継続し、維持させていきたいと感じる。


さて、随分と前置きが長くなってしまったが、本題の実銃射撃のレポートへ話題を移そう。
今回、日本から遥々とフィリピン、セブ島へ来たのは、単に実銃射撃をしたい! という、編集側のわがまま(だけ)ではない。日本のサバイバルゲーマー、エアガンファンにはお馴染みの有名ショップ、「エチゴヤ」がフィリピン、セブ島で近日、実銃射撃レンジをオープンするという、ホットでビッグなネタをキャッチし、同行させてもらうこととなったのだ。

今回は、関係者のみの集まりとなり、まだプレオープンすら準備できていない状況であったので、レンジ自体の紹介は機会を改めてのご紹介となるが、周辺の雰囲気や、そのイメージをお届けできればと思っている。

というわけで、早速用意されたのが、こちら。撃ち尽くせねーよー! と、思わず言葉も汚くなってしまう程に大量の弾薬。遥々日本から取材に来るとの事で、今回は特別に大量の弾薬を用意して頂いた。その数、実に3,000発以上。弾を調達してくれた現地の方曰く、地元の銃砲店での買い付けの際に、「アンタ、戦争でもするのか?!」と。
サバイバルゲームで使う6mmのBB弾でも、1日使ってこれほどの数を撃つことは、早々あるものではない。もちろん、写真はそのごく一部のみだ。357マグナム、45口径といったピストル用の実弾から、6ゲージのショットガンといったご覧の通りのものから、後述にもまだまだ様々な銃器と、その実弾をご紹介していこうと思う。


こちらは 357マグナム、45口径、22口径の実弾。


こちらが今回お世話になった、射撃レンジ。上述にもお伝えしている通り、もちろん正式な射撃レンジではない。


用意された紙のターゲットは、無数の弾丸に晒され、ボロボロになる。


こちらが、射撃レンジ周辺の土地を所有するオーナー。とにかく底抜けに明るいキャラ。御年すでに・・・非公開・・・だが、全くその年齢を感じさせない若々しく、エネルギッシュなオジサマだ。氏が持つのは、一般的に "トンプソン" として日本でも有名なクラッシクガン。この日集まった、セブ島を代表する "富豪" の中に、第二次大戦で米軍の使った銃器のコレクターが居り、その方からお借りしたものだ。
銃器の愛好家というものは、古今東西 お金持ちが多いのは仕方の無いことかもしれない。数あるコレクター、趣味の分野でも、「お金が掛かる趣味ランキング」というものを作ったとしたら、銃器愛好家というものは、かなりの高い位置付けに来るであろう。

さて、こちらのコレクションを所有するコレクター氏は、とにもかくにもそのコレクションの質・量ともに半端なものではない。WW2で登場した歩兵が携行する銃器は、ほぼ全て網羅しているとのことだ。ライフル、ピストルの類(たぐい)であれば、稼動品としてコンプリート。そんなわけで、この日は、その極々一部でをお披露目して頂いた。


さて、まずはこちらの トンプソンの細部を見ていこう。こちらの銃について、真っ先に目に入ってくる情報としては、チャージングハンドルの位置が上部にあるという点になるであろう。また、バレル周辺にはトンプソンの形状を決定付ける要素の1つ、放熱板も無く、コンペンセイターの形状も古い。外観上の判断からは、いわゆる "Wartime Production" = "戦中モデル" に代表されるような型式とは細部が少しずつ異なるなどの点から、こちらは "Thompson Model 1928A1" をベースにし、幾つかの同型式のものからのパーツ取りによって構成されているようにも思える。


続いてこちらは、日本でもエアガンでお馴染みのショットガン、S.P.A.S. (Special Purpose Automatic Shotgun) 。エアガンの場合は、東京マルイ社、KTW社からモデルアップされている。当然だが、エアガンと思って持ち上げてみると衝撃的な重量感を感じ、実銃の持つその潜在的な破壊力を直感的に理解することができるだろう。


さて、ここからは写真メインで実銃射撃の様子をご紹介していこう。
先程のSPASを携えるのは、Volk Tactical Gear 代表。今回は一緒に同行して頂いた。VOLK Tactical Gear では、実銃射撃を通じて、自社製品へのフィードバックさせていくことに注力していきたいとのことだ。


フォールディング・ストック SPAS の外観上で最も特徴的なのは、やはりこのストック部分。


写真のような一連の操作で、折り畳んだ状態からストックを展開させることができる。


セミオートマチックで作動する為、トリガープルのみで次々と次弾の発射が可能。ショットガンでの衝撃は、想像以上に強烈なリコイルを伴う為、ストック部への頬付けは、慣れが必要だ。


こちらはエチゴヤ 海外通販部のカッシーノ氏。フィリピン出身の氏は、ガイド・通訳的な役割で様々なシーンで有り難い存在であった。既に何度もこのレンジを利用しているだけあり、ショットガンでの射撃も実に慣れたもの。




この日集まったフィリピン現地の方は、いずれもセブ島を代表する銃器愛好家ばかりとあって、普段からかなりの射撃経験を積んでいる。


SPAS の次にご紹介するのは、マイクロ・ガリルだ。




イスラエルの銃器メーカー、IWI (Israel Weapon Industory:旧 IMI、Israel Military Industries) 製のマイクロガリル。こちらの写真のものは、バレル長は7インチと短く、ハンドガードがレール仕様となってのが特徴的だ。使用するカートリッジは、5.56mm となるので、M4 との互換性はあるが、ご覧の通りマガジンの互換性が無い。
また、マイクロガリル最大の特徴は、左右のセレクターが連動する点にあるといえる。しかしながら実際に操作してみると分かるが、右側のセレクターを親指だけで動かすことは難しく、このセレクター自体が実用的であるかと訊かれれば、「否」と答えるしか他ない。
次に、こちらのモデルのストック部分に目を移すと、ガリルのストックには "栓抜き" 形状のものが付いているが、こちらのストックには付いておらず、クラッシックタイプ(初期型)から進化した形状のストックが取り付けられているようだ。




それではいよいよお楽しみの実射へ。
まずは、VOLK代表による、Micro Galil の射撃。35連マガジンの全弾を撃ち尽くす!
AK系統の銃と同様に、マガジンの挿入はM4のように単に押し込むのではなく、前方へ引っ掛けるようにしてから押し上げる必要がある。
マガジンの挿入が確実におこなわれたことを確認し、チャージングハンドルを引く。この時、射撃姿勢になるまでは絶対にトリガーに指を掛けない。これは実銃、エアガンのどちらでも当たり前のことだが、意外と出来ていないことが多く、意識してやらねば、身に付かない。


M4 での実射とは違い、短銃身となっている分、射撃時のリコイルが激しい。また、M4が右横方向へ空(カラ)となった薬莢を飛ばすイメージなのに対し、マイクロ・ガリルでは右前方へ強く飛ばすようなイメージとなる。




そして、もう1マガジン。
撃ち尽くしたマガジンを放り捨てて、新たなマガジンへとチェンジ。そしてチャージングハンドルを引いてマイクロ・ガリルの "体内" へ給弾させ、トリガーへ指を掛ける前に一旦周囲を見渡し、周囲に危険が無いかを確認してから、いざ実射へ。




日本のエアガンマーケットでは、長モノ のガスブローバックモデルが次々と登場し、トイガンでもリコイルという新たなギミックを楽しみながら射撃がおこなえるよう、選択肢がまた1つ増える格好となった。

その際に、ガスブローバック式のエアガンですら、銃のホールドをしっかりしなければ、連射の際に振られたり、ブレてしまうという体験をしている方も多いだろう。そうしたガスブローバックガンでの射撃の際に、しっかりとした射撃姿勢を身に付けていると、実銃射撃の際にも十分活かすことができるはずだ。


左から、Glock26、Glock(詳細不明)、BENCHMADE(ベンチメイド)製の飛び出しナイフ。
BENCHMADEのナイフは、両刃で飛び出し式となっているので、日本では所持することができない。










こちらは先述の WW2 銃器コレクターが持ち込んだ、M1 ガーランド。エンブロック式クリップ による装弾を採用。弾丸8発を束にまとめたクリップごと差し込み、装弾する。映画などでもお馴染みの、独特の金属音と共に、最終弾の排莢と同時にクリップが排出される。
使用弾薬は30口径の06年型を意味する、".30-06" スプリングフィールド弾 (7.62mm)。


続いてこちらはレンタルさせてもらった M4。


先端には Noveske KX3 風の自作だろうか、ハイダーが取り付けられ、レールには、Knight's Armament Co., 製の RAS フリー・フローティング・バレル 10.0" 、ERGO グリップ、そして TROY 製 フロント・リアサイトは OD に塗装している。


カッシーノ氏が M4 に取り付けているのは、カメラメーカー Kodak から発売されたばかりの "Playsport 2" 。耐衝撃性に優れた小型カメラとして幅広い層からの人気が高く、この日集まったフィリピンのガンマニア達から熱い視線を受けるのであった。


次から次に響き渡る銃声。その分、弾の消費も激しく、ひっきりなしに弾込めの作業がおこなわれた。当然だが、実銃マガジンの場合、BB弾のそれとは違って、マガジン内部にあるバネが強いので弾を込める作業も、慣れている人でも結構な重労働になってくる。


そしてフルロードとなったマガジンを、撃って撃って撃ちまくる!
単に撃つだけでも、実銃の反動を殺しながら、コントロールした状態で撃つことは、意外なくらいに疲労感を感じる。初めて実銃射撃をする人ならば尚更、その緊張感も相まって疲労感を感じるだろう。


そしてこちらは、火を噴く M4。Flash ハイダーから分散される炎の様子も綺麗に写り込んでいる。


射撃の度にこうした高熱の炎が吐き出される為、バレルはもちろんのこと、ハンドガード周辺も、かなりの高温になる。実銃用途として造られたアクセサリー類であれば、当然にしてこのような高温での状況下の使用を想定しているので、耐熱用の素材を使用しているが、エアソフト用として造られたアクセサリー類はこの限りではない。
その為、海外の実銃関連の話題を取り扱うフォーラムでは、エアソフト用として造られたアクセサリー類を実銃用途として誤って使ってしまい、思わぬ事故やトラブルとなってしまうというケースが絶えないという話題が多く確認できる。


トリガーと連動した撃針(ファイアリングピン)が雷管(プライマー)を物理的に叩き、薬莢(ケース)内に発射薬(パウダー)として詰め込まれている火薬が燃焼。その後、猛烈な勢いで押し出された弾頭部(ブレット)がターゲットへ向けて飛翔する。これが簡単な射撃のメカニズムとなるが、この一連の動作が、ほんの僅か、一瞬の中で起きる。
こちらの写真では、カートリッジ内の火薬の燃焼に伴って、真っ赤な炎がススなどと共に、ハイダーから吐き出され、粘性の高い炎として飛び散る様子が写し出されている。また、射手の周囲に飛び出している空(カラ)となった薬莢の数からも、かなりの連射速度であることがお分かり頂けるはずだ。


コンパクトに構えて射撃するエチゴヤ社長。


長モノから切り替えて、ハンドガンでの射撃をおこなう VOLK 代表。


スライドを引いて、1発目の給弾をおこなう。発射までの操作においては、実銃もトイガンも大きな違いはないが、エアソフトガンと違って、火薬による強烈なリコイルを生む実銃の場合は、トイガンと比較すると、スライドのバネの強さは半端無く強い。その為、ガスブローバックハンドガンの際によくやりがちな、親指と人差し指でスライドを摘んで(つまんで)引くようなやり方よりも、この写真のようにガッシリと掴んで引いた方が、より確実にスライドが引ける。このやり方は海外の実銃射撃レンジでも教えられており、「スライドを引く」というよりは「スライドを持って、銃を押し出す」という表現が使われることが多い。


何度も念入りに射撃をする VOLK 代表。


実銃あってのトイガンであるが、トイガンでの射撃の際に、安全管理を常に頭の中に入れて一連の操作をおこなっていれば、その操作の殆どが実銃射撃の際にも通用する。慌てず、操作の1つずつを確実に。何か事故が起きた時、「ゴメン!」では済まないのが実銃なのだから・・・。




オーバル・ホール・ハンマー (Oval Hole Hammer) に、Novak サイト、アンダーレイル、ビーバーテイルと、オーソドックスなシューティング&コンバットカスタムを意識したガバメントでの射撃。


こちらの写真の射手は、フィリピン軍の現役兵士にして、ガンスミス。左右の写真は一見すると同じ銃のように見えるが、異なるものとなり、その2つの違いを撃ち比べている。
左の写真では、上下左右に調整可能な "BoMar" のリアサイトを搭載したシングルスタッグとなり、右側のものでは Novak のサイトが搭載されているのがお分かり頂けるだろう。共にアンビセイフティー仕様となっている。


エチゴヤ社長が射撃するのは、Smith & Wesson 4inch リボルバー。357マグナムは、非常にマイルドな撃ち心地だ。


こちらの仮レンジでは、オートによるバリケード越しの射撃や、リボルバーによる射撃などなど、射手のスタイルに合わせた様々な環境が用意されている。


射撃の合間に用意された食事。 「 "ジャングルスタイル" で食事をどうぞ」、と言われて通されたのがこちら。ガッツリと食事を摂るというよりは、ちょっと小腹が空いたので頂くといった感じ。


ローストポーク に ハム 、 ウィンナー と、炊きたての 白いご飯 が用意された。ローストポークは妙に新鮮な肉であった。ちなみに、射撃スペースの脇には豚小屋だ・・・。


フィリピン現地の方によれば、ここで言う "ジャングルスタイル" とは、「箸やスプーン、フォークといったものを使わず、ワイルドに手で食べるスタイルのことだよ」と笑いながら教えてくれた。
普段、箸やスプーン、フォークと言った道具を使うことに慣れているせいか、炊き立ての白米を摘むのは、熱くて中々に難しい。
そして、「射撃をしないのであれば、是非これも呑んでみてくれ!」 と出されたのがこちらの写真にもある "Tuba Tacloban Bahalina" と書かれたボトルに入ったお酒。酸味が強く、お酒というよりはどちらかというと "お酢" に近い味だ。コーラを先に口に含み、その後にこのお酒を口にするのがこのお酒の "通" な嗜み方(たしなみかた)なんだとか。


笑顔がとっても可愛いこちらの女の子。食事の用意を手伝ってくれていた。純粋無垢なその瞳に吸い込まれそうだ。

さて、ここまで実銃射撃の模様をお届けしたが、今回の射撃自体は、実際には2日に渡っておこなっている。この2日で消費した弾の数は、1,500発以上。さすがに1人でというわけではないが、これだけの数の弾を撃つことは、そうそう無い経験であろう。日本の国土防衛を主務とする自衛隊員の皆さんが、年間に撃つ弾の数と比べると、相当な数になる。


そして、肝心のセブ島シューティングレンジの本番版はというと、今回ご紹介した仮状態の射撃場から程近い場所に、正式な射撃場を現在急ピッチで建設中だ。こちらの射撃場では、もちろん一般の観光客による射撃も可能となる。

日本からは飛行機で約4時間半とアクセスも良く、時差は僅か1時間。時差ぼけの心配も無い。そして何よりも観光地として既に確立されているセブ島にあるというロケーションは嬉しい限りだ。
更に、セールスポイントは、実銃射撃の初心者から、バリケード越しでの射撃やドリルなど、本格的な射撃を追及する人など、様々な要求レベルに応えることのできる点となり、まさに理想的な射撃場といえる。

Gun Shooting in CEBU

こちらの実銃射撃レンジに関する詳細については、エチゴヤ公式サイトまたはミリブロ内のエチゴヤBlogにて発表がおこなわれるので、そちらをお待ち頂きたい。


さて、今回の旅の目的は、もちろん第1にエチゴヤ実銃射撃レンジの視察であったが、更にもう幾つか訪れておきたいところがあった。ここから先は実銃射撃レンジ以外の話題をお届けしよう。

まずは、こちらがその訪れてみかった箇所の1つである、エチゴヤ御用達のカスタムパーツ製造工場。エチゴヤというと、ショップとしての側面がクローズアップされがちだが、最近では自社オリジナル製品の開発にとても積極的であるということをご存知だろうか。


ミリブロ内のエチゴヤBlog では、そんな自社製品のリリース状況がつぶさに報告されているので、是非チェックしておいてもらいたい。
エチゴヤ秋葉原店Blog
エチゴヤ新宿店Blog
エチゴヤ北九州店Blog

また、既にチェック済の方も居るかもしれないが、エチゴヤで近日リリース予定となっている期待の新商品、東京マルイ製 次世代電動ガン M4 対応のオリジナル・レシーバーも、実はこちらの工場で製造されている。
ただし、今回はその製造過程の模様も見学させてもらったが、残念ながらそちらの公開はNGだ。


フィリピンの中でもセブ島は、リゾート地に代表される観光業や家具などの製造業と、それらから派生する複合的な小規模商業によって経済活動をおこなってきたが、ここ近年においては政策転換によって、情報通信やソフトウェア産業の盛んな地域へと変貌を遂げてきている。

また、"世界の工場" として発展を遂げてきた中国を例にすると、その国民性による製品精度のムラや、国際関係における不安要素などでタイムスケジュールへの疑念があるなど様々な難点があるが、フィリピンの場合は、人件費は中国製品ほど安くないものの、日本製の精度の高い工作機器を導入し、クオリティーの高い製品を製造するとのことで、大手メーカーの下請けを担う工場も多く存在し、工業立国としても徐々に発展してきているとのこと。


若く、優秀なスタッフが集まるこちらの工場では、製造を担当するエリアと、専任のスタッフが常駐するパソコンルームで設計をおこなうエリアと分けて配置している。

エチゴヤでは、既にエアガン用パーツの製造において トン単位 で金属材料の買い付けをおこなっており、現在こちらの工場で次なる新商品を鋭意製造中だ。気になるその新商品が何であるかは、続々と公開予定なので、お楽しみにお待ち頂きたい。


工場見学を終え、向かったのはショッピングセンター。
こちらの写真ではショッピングセンターに入る際に、セキュリティー・チェックを受けている様子をご紹介している。フィリピンでは銃による犯罪が極めて多い。その為、外国人が多く集まるショッピングセンターなどでは、こうしたセキュリティー・チェックがおこなわれることが多い。


ショッピングセンターの入口には、銃を預ける簡易ロッカーがあるので、入場の際には預ける必要がある。
日本では当然、目にすることの無い光景だ。日本でエアガンをショッピングセンターの受付で預けようとしようとしたもんなら・・・、想像しただけで大変な事になる。


ショッピングセンターを後にし、続いてあるところへ向かった。向かった先は、とある個人宅。実は、実銃射撃の際に、今回レンタルガンとして多くの実銃を提供してくれたフィリピン人銃器愛好家の自宅へ招かれていたのだ。
決してお世辞にも生活水準の高い国とは言えないフィリピンにおいて、数多い趣味の中でもお金の掛かるランキングで上位に食い込むであろう実銃愛好家という、"道楽" をできるのは、並大抵のものではない。
到着した自宅には、お手伝いさんが何十人も居り、自宅も到底、民家には見えない佇まいのお屋敷となっている。想像通りだ。
そして、お金持ちには 付きもの の自動車のコレクションも凄い。世界中の名立たる車が、広い敷地のガレージのあちらこちらに置かれている。 "ハマーは持っているか?" と訊ねると、 "ハマーは「全部」持っている" との答えが。「全部」・・・?、一瞬理解に苦しんだが、質問を続けると、どうやらハマーは、H1、H2、H3 と、全てを持ち合わせているとのこと。残念ながら、今回見せてもらったガレージとは違う場所にそのコレクションがあるとのこと。まるでミニカーを集めているかのような感覚なのかもしれない。

さて、そんなセブを代表する "富豪" の氏が持つ実銃コレクションを拝見した。
まずはこちら、 AIM 。オーナー自らの、特別な説明を我々も受けた訳ではないが、拝見したその形状から ルーマニア製 AIM であると考える。セレクターがセミオート仕様となっているが、民間モデルとは一概に言い切れない。マガジンは中国製のものとなっている他、先端に取り付けられているのは、本体同様 ルーマニア製の AKM タイプ用 ライフル・バヨネット だ。




Glock がお気に入りの氏は、Glock 26、Glock 17、Capian 仕様の Glock 、Gen.4 Glock 17 などなど、複数の Glock を所有している。


写真左は、コルト社の38口径、2インチ、小型リボルバー、ディテクティブ(ディテクティブ・スペシャル)。装弾数は 6発 となっており、写真のものには、ハンマーガードが付いているのが分かる。

写真右は、Smith & Wesson の SW M60 チーフ's スペシャル。口径は38スペシャルとなっている。Smith & Wesson のリボルバーでは、ナンバリングが「6」で始まる場合、ステンレスタイプを指すことが多いのが特徴。写真のものと同型で黒だと "M36" となり、日本の警察でも使用している "ニューナンブ" の原型となる。
また、左の写真の Colt Detective Special が標準的な "サービスグリップ" となっているのに対して、写真の M60 Chief's Special では、"Pachmayr" 製 の ラバー製 グリップが トリガーガード にまで覆い被さった(おおいかぶさった) "オーバーサイズグリップ" となっていることが分かる。これは射手の好みによって取り付けられている。


左の写真は、 ".45 ACP" を使用する S&W のリボルバー "M625"。グリップには "Hogue" のものが取り付けられている。

そして右の写真は、日本でもお馴染みの UZI。こちらは、小型のUZI で、セレクター付近をよく見ると、セミオートしか用意されていない。その為、 "マイクロUZI" を セミオート射撃のみ にした民間モデル "UZI ピストル" となる。写真のマガジンの装弾数は32発。
マイクロUZI では、フルオートが可能で、フォールディングのストックが付き、それよりも一回り大きなものが、Mini UZI となり、フルサイズのものが UZI となる。


ナイフのコレクションも多く持つと言う。こちらは、中でも氏がお気に入りの "Glock 81" というナイフ。一般的に、銃器メーカーがモデルナンバーを割り当てる際、銃は銃だけで共通したナンバリングが振られる。そしてナイフのラインアップがある時は、別の法則の下でナンバリングをするのが通例だが、Glock社 の場合は、銃とナイフが混在して連番となっているのが特徴。
型式からどんなものであるか、特定しやすいと言えばそれまでだが、どのモデルが何という型式だったかを、覚えることが難点となる。


Vltor SOCOM M14。

Weapon Light や IR モジュール、光学機器やフォアグリップなどなど、現代戦で活用されることの多い様々なデバイスを用途に応じて取り付けられるよう、拡張性が高められている。また、Vltor 製品 を代表する傑作ストックの EMOD ストックが Assy で取り付けられており、射手の好みに応じて調整することが可能となっている。まさにモダナイズされた M14 といえる。


M16A1。

かなり古い年代のものを手に入れたとの説明を受け、「旧タイプの M16」 として紹介されたこちらの銃、いわゆる "無印" の M16 ではなく、 "フォワードアシストノブ" 付きの M16A1 である。


H&K UMP。マガジンの形状に注目。


日本でも有名な、Heckler & Koch 社の UMP 。一般的に日本で "UMP" といえば、45口径 版を想像するが、こちらはマガジンをご覧の通り、 9mm 仕様となっている。
HK社の銃器は、全てにおいて精度が高いとして人気があるが、お値段もそれなり以上の、高価なものとなっている。


Mossberg M590 Shotgun。

こちらのショットガンには、M4 のように、Vltor MOD Stock が取り付けられているところに、まず注目が集まるだろう。実はこれ、ストックだけでなく、"Shock Absorber" との Assy となっており、ストックチューブ内にスプリングが施され、ショットガンの射撃時に発生する激しいリコイルを和らげるような仕掛けとなっている。
この場で特に説明を受ける機会が無く、帰国してから写真を整理しながら確認したため、写真にある情報だけでの判断となるが、こちらの写真のモデルでは、恐らく "Mesa Tactical" 製の "Low Tube Stock Kit" を取り付けているものと思われる。
あまり拡張性が無いと思われがちなショットガンだが、こうしたストックASSYや、ショットシェルホルダー(ショットシェルキーパー)だけでなく、日本ではあまり有名ではないメーカーが、意外と様々なアクセサリー類を提供しているので、興味のある方は是非、ネット上での検索に勤しんでもらいたい。


最近購入したばかりという、こちらの Glock 17。マガジンには弾込めを容易にするための "ガイド" が付いている。


一通りのコレクションを拝見している最中、その場は銃器談義で大いに盛り上がる。国は違えど、言葉は通じなくとも、趣味としている者同士が集まると、話題が尽きることは無い。


一旦、先程の豪邸を後にし、続いて向かったのは別のフィリピン人銃器愛好家のご自宅だ。
そこでは腹も空いたことだろうと、夕飯の準備をして、もてなしてくれた。
通された部屋に入ってすぐ目に入ったのがこちら。油取り紙に包まれた謎の大きな物体がテーブルの中央に置かれていた。


ま、先程の写真で大よその見当を付けていた方も多いだろうが、こちらは 子豚の丸焼き だ。日本ではそう滅多にお目に掛かることも無い料理。子豚の丸焼き は、ここフィリピンでも、何か特別なお祝い事があるときにくらいしかやらない料理とのことだ。
日本では、最近は加工された食事が多く、原材料となっている動物や植物の姿を見ることがめっきり減った為か、こうして今から頂く命の姿を、まざまざと見せつけられると、「食料」としてではなく、「生き物」として見つめてしまう。


ものの10分もすれば、子豚の姿は原形を無くす程に食べ尽くされる。食料とは言え、中々に凄惨な様相となってしまったので、写真の上半分は自主規制でカットした。
そして、右手前に置いてある白い器の中にあるチョコレートのようなものは、子豚の血をペーストにしたものだ。特に何かの味付けをしているものでもなく、単に血を煮詰めただけのもののようで、現地のフィリピン人は一様に、これをカレーのように白米へ掛けて食べていた。
子豚の血であることを知らされずに、一口食べたが、味は生々しくも、血の味としか言いようの無い味である。そう、口中を切った時の味と何も変わらない・・・あの味と言えば、よくお分かり頂けるのではないだろうか。

そして最終日の前日、日本への帰国の途に着く準備で、ショッピングセンターを再び訪れることに。

低所得者層が集まる街中をタクシーで抜けると、急に、ショッピングセンターを中心に金融関係の入ったビルが並ぶ近代的な街並みが広がる。この落差が、フィリピンの実情を物語っているような気がしてならない。

実銃の所持に対する規制がゆるいフィリピンでは、銃を使った犯罪が多く発生する。フィリピン第2の都市としても知られる、ここセブ島は、フィリピンの中では比較的 治安が良い場所ではあるが、それでも金融関係の集まるビル周辺には、武装した警備員の姿があちらこちらで確認できる。

こちらの写真は、外資系銀行に出入りする輸送車の周囲を警戒する民間の警備員。手前の警備員は、M16A1 を携行し、奥の警備員は詳細は分からないが、ショットガンを携行している様子が確認できる。


写真左の警備員も銀行の前で警備に当たっていた。こちらの警備員は、レミントン M870 らしきショットガンを携行している様子が確認できる。しかしよく見てみると、細部において Remington社 の M870 とは異なる様子から、フィリピン・メイドかどこかで製造された コピー品 であると想像される。

また、右の写真では、ショッピングセンターの地下駐車場へ入る車輌をチェックする警備員が写されているが、意外なほどにサラリとしたチェックで通される。


こちらは銀行の前に停車した輸送車。前方のドアの窓の下にある穴は、強盗に襲われた際、車内から応戦する際に利用される。穴から銃の先端を出して射撃するように活用されるとのことだ。この穴を活用して、名前の通り "FORTRESS" = 要塞 となるだろうか。


というわけで、今回お届けした 第11回目の投稿となる "RELOAD" 。初の海外、実銃射撃ツアーの模様を中心にお届けした。
日本から近場の実銃射撃といえば、グアムやサイパン、韓国などが名前としては先行している感があるが、是非その中にフィリピンも選択肢として入れてもらえるようになれば幸いである。

今回の撮影に当たって協力を頂いたフィリピンの銃器愛好家の皆様には、この場をお借りし恐縮だが、感謝の気持ちをお伝えしたい。

※今回の投稿では、ご覧の下記スポンサーによりお届けしました。
提供:
・GUN & Military ショップ エチゴヤ
 http://www.echigoya.co.jp/


・VOLK Tactical Gear
 http://vtg.jp/

更新:2011年08月09日

RELOAD vol.010


ミリブロ公式コンテンツ「RELOAD」も数えること10回目の投稿となった。今回は話題のA-TACS装備にスポットを当て、人気の電動ガンACR MASADAと共に紹介する。

更新:2011年03月30日

RELOAD vol.009


滋賀県高島市にある陸上自衛隊 饗庭野(あいばの)演習場で、日米共同演習が21日より本格的にスタートした。今回報道陣に公開された、陸上自衛隊と米海兵隊の対戦車火器射撃演習の模様を、前回に引き続きミリブロ新サーバーへ掲載した。迫力の対戦車火器の様子をご覧下さい。

更新:2011年03月08日

RELOAD vol.008


12月7日に陸上自衛隊 霧島演習場で実施された平成22年度 日米共同訓練、米海兵隊との実動訓練の模様を、ミリブロ新コンテンツサーバーへアップした。

今回より、「Reload」のコンテンツは全て上記新サーバーへの掲載となるので、ご了承願いたい。

更新:2010年12月24日

RELOAD vol.007


暫くぶりの更新となってしまったミリブロ公式コンテンツ「RELOAD」。
「RELOAD」は米軍を中心とした最新の装備や銃器にスポットを当てて展開する資料系コンテンツです。これから本格的にコスプレ要素を取り入れてサバイバルゲームに参加してみたいと思っている方や、とにかく何かセットアップの参考にする資料が欲しいという方を対象としています。サバイバルゲームでも役立つ「スタイリングブック」的な位置付けとなるよう、装備の仕様やトイガンの外装カスタムにお役立て下さい。

さて、今回のお題は「SOF:Special Operation Forces」。映画やFPSゲームなどでも引っ張りだこの「アフガニスタン」を舞台に展開しているだろう、特殊部隊を題材とした全身コーディネートと、カスタム・トイガンのご紹介を行います。

今号での表紙を飾ったモデルをご覧頂くと、シュマグを頭に巻き、デジタルデザートのジャケットに、今となっては懐かしさすら感じるウッドランドのトラウザを穿いた姿が如何にもアフガンで展開している「特殊部隊」っぽい泥臭い雰囲気を醸しています。「特殊部隊」と一言に表現してもSealsやレンジャー、PJ・・・等等、様々なものが存在する事が知られているわけですが、ここでは無謀にも細かい事を抜きにしたひとくくりで「特殊部隊」とし、漠然とさせて話を進めていきたいと思います。如何せん、サバゲーの集まりの際に、何となくソレっぽくキマっていればOKということで。。。


さて、一般兵であれば、どの隊員も一律に配給されたものを同じように携行し、着用するというのが一般的ですが、いわゆる「特殊部隊」と呼ばれる隊員は、目前に迫る任務の遂行に当たって、「最適」と判断されたものを使用する「自由度」が高いことが特徴とされていることは広く知られている通りです。

岩肌が覗くフィールドの中でぽっかりと身を潜める事の出来るスポットから、Elcan Specter DRを覗き込み、エイミング中の特殊部隊隊員。少ないスペースでもコンパクトに体をまとめながら安定した射撃が行えるため、サバイバルゲーム中でもこうしたシッティングでの射撃は意外と多くあるシーンです。


U.S. Army photo Sgt. Jason Carter
アフガニスタンのHelmand州で「Cold Steel」作戦に参加中のODA 3336メンバー。こちらの写真では、土壁の屋根となった場所から敵に牽制射撃すべく待機しているところということで紹介されています。ODA 3336といえば、同じくアフガニスタンのShok渓谷で撮影された全身マルチカムの戦闘服を身に纏った隊員の写真が公開され、日本のミリタリーファンの間でも話題となったのは記憶にも新しいところ。
こちらのODA隊員が構える銃器はM4をベースとし、Elcan Specter DR w/ Doc、Daniel Defense Mk18 RISⅡ、PEQ-15、ITI M3X、Grip Podというカスタムとなっており、その構成が今回のモデルとも非常に似たものとなっています。



2007年2月から開始したミリブロの運営も早数年が経過。この間に様々なブロガーさんがミリブロに参加をして頂き、今日に至っています。とりわけ業者ブロガーと呼ばれる、ショップさんやメーカーさんからよく耳にするのが、「ミリブロの更新は銃器を一枚目の写真にしてブログ記事を投稿するとクリック数が上がる」と言われる事が多いです。きっちりしたデータを測定したわけではないのですが、言われてみると相対的かつ体感的にそうかもしれません。一般的には「銃器」あっての「ミリタリー」というジャンルが確立されているという認識の表れといったところなのかもしれません。
余談となってしまいましたが、上記写真は数ある銃器の中でも最も人気の高いM4ベースに外装をカスタムしたもので、今回「料理」したこちらのM4は、デビュー以来絶大な人気を博している東京マルイ製次世代電動ガンSOPMOD M4をベースとしています。その構成するアクセサリ、パーツ類は以下の通りとなります。

・Knights Armament Type Suppressor
・AN/PEQ-15 ATPIAL Type Battery Case
・Dual Switch Type Switch
・ITI M3X Long Gun
・ERGO Low-Pro Rail Cover
・Grip Pod GPS02 Type Fore Grip
・Daniel Defense Mk18 RISⅡ Type Rail
・Elcan Specter DR w/ Doc
・GARMIN foretrex 101 GPS
・LBT-2626A GPS Wrist Pouch


AimpointのCompやEOTechの55xシリーズといったオプティクスが主流の中、5.56mm NATOを使ったM4/MINIMIに配給が広がったエルカン・スペクターDR。ELCANは、国際的な巨大軍需コングロマリットのRaytheon傘下にあり、光学機器とエレクトロニクスを得意とする企業体。
「妖怪」の名を冠したこの「Specter」は、「DR」=「Dual Rolle」の通り、x1とx4という倍率を覗き込んだ視線を外すことなくレバー操作1つでワンタッチに変更可能です。

兵士達が実戦の場で愛用しているElcan Specter DRの写真を確認してみると、筒状となったオプティクス本体の上部に小型のオープンスタイル・ドットサイトがマウントされているものを多く見掛けます。現在米軍へ支給されている小型オープンドットサイトの多くは、Docter USAのDocter Sightとなっており、これはスペクターDRを4倍設定した状態での補助的な位置付けとして装備しています。

Trijicon ACOGシリーズにおいても固定倍率の本体と併用し、ドクターサイトを上部へ搭載するスタイルが見受けられ、目線を上下にずらすことで、等倍と倍率を使い分け、射撃距離の確保を補っています。

また、そうした射撃距離の観点だけでなく、高倍率時における視野角度の狭さを確保する意味でもドクターを搭載する意味合いがあるとも言われています。
x4倍率となった時では視野が左右に6.5度となっているのに対して、x1倍率の場合では26度の視野が確保されています。ごく当然の事象ながらも、こうした視野の確保はサバイバルゲームの時でも被弾率を下げる要因になる場合もある為、あながち無視するわけにもいきません。
Image by Raytheon ELCAN Optical Technologies.


こちらでは一般的に多く普及しているドクターサイトを搭載したものと、Insight Techから新発売されたばかりのMRDS(Mini Red Dot Sight)を搭載したものとをご紹介しています。ソリッドな雰囲気のドクターサイトに対して、樹脂成型の外装によるラウンド形状が特徴的なITI MRDSは随分と雰囲気が異なります。共に基本的な性能は特に変わらないものの、この見た目の違いはゲーマー諸氏にとっても選択時の重要なファクターとなることでしょう。
このITIのMRDSは本場米国ではBrownellsなどの大手量販や、銃器専門雑誌での記事や広告ページにも大々的に紹介されている事からも、ITIとしても今後の普及に余念が無い状況がうかがえます。その為、米軍納入や法執行機関での大々的な採用、支給が進むと同時にメディア露出が多くなる事も予想されるだけに、今後の普及状況は注目となるでしょう。

なお、ここでは余談となってしまいますが、上記横並び5枚の写真の背景になっているファブリックはDigital Concealment Systems, LLC.によって普及が進められているA-TACS(エイ・タックス:Advanced TActical Concealment System)という新型の迷彩パターン。ここミリブロ上でもお伝えしている2010年度のU.S. Shot ShowでACR(旧Magpul Masada)にA-TACS迷彩が施されたモデルが展示され、話題となった事は記憶に新しいところです。

そんな話題性あるA-TACSも今では様々な有名メーカーとのタイアップが進行しているようです。銃器関連では、RemingtonやBushmaster、DPMS、ウェアおよびギアメーカーでは、EOTAC、T.A.G.(Tactical Assault Gear)、Blue Force Gear、Dannerといったところとの提携も完了し、今後もこのファブリックに関する動向から目が離せません。

米軍への納入が正式に決定し、現在アフガニスタンへ派遣されている部隊から優先的に支給が開始されているCrye Precision製のMulticam。A-TACSがCryeのMulticamのように陽の目を浴びる日はそう遠くないのかもしれません。


Photo by Spc. Albert Kelley
25m先にあるターゲットを射撃する米陸軍隊員。特殊部隊隊員以上に一般隊員が携行する銃器にグリップポッドが装着されている姿をよく見掛けます。


今回、東京マルイ製次世代電動ガンのSOPMOD M4をベースに外装カスタムをしたモデル機では、バイポッドとしての使い勝手を重視した事によってGrip Podが一般的なフォアグリップの取り付け位置よりも前方へとなっています。結果的にこの取り付け位置が銃全体におけるバランスがよく、スタイリッシュなフォルムとなったようにも感じます。


さて、日本のエアソフトゲーマーの間でも「グリッポ」の愛称で知られるこのGrip Podは、Grip Pod Systems LLC.が開発した画期的なヴァーティカル・フォア・グリップ。プッシュボタン1つで2脚が展開される仕組みとなり、プローンでの射撃(伏射)の際にバイポッドとしても活用できるのが最大の特徴。軍での採用だけでなく、法執行機関での採用も多いと言います。
今更ながら感もあるこのグリッポ、サバイバルゲームでの使用も非常に便利なアイテムだけに、一度使い始めると病み付きになることでしょう。


次にモデル着用の装備に目を移してみましょう。ここ「RELOAD」では既に何度も登場している「ウェザリング」という言葉が今回もやはりキーワードとなります。ヨレた感じを演出する事で、装備の雰囲気はグンと上がります。また、本来はマガジンポーチとして使用する箇所をハンドガン・ホルスターとして活用するなどといったプロっぽくも、実際にあり得そうな使用をする事でオシャレポイントも更にグンと高くなるといえるでしょう。


左:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Brett Clashman
米陸軍の特殊部隊隊員とされるこちらの人物に注目してみよう。左手首にはマップシートを巻きつけていることが分かります。一般的に右手を利き腕とする場合、この手のアイテムの装着は左手とされているので、サバゲーシーンでのコスプレ時においても参考にしておきたいところです。
右:Official U.S. Marine Corps Photo by Capt. Paul L. Greenberg
イラクのとある村で警戒パトロール中の海兵隊員。10代の少年から英語で話し掛けられた為、笑みがこぼれるこちらの海兵隊員の左手首にはオペレーティング・カードと思しきものが巻き付けられているのが分かります。写真にもハッキリと世界的にも有名なスポーツブランド「NIKE」のロゴマークが確認できます。兵士たちが携行し、着用する装備やアクセサリをじっくり見ていると、こうしたスポーツブランドのアイテムを使用している事も多い事が分かります。日常生活で使用しているスポーツグッズをアクセントとしてサバゲーアイテムに取り込んでみるのも面白いかもしれません。


EAGLE Multi Purpose Chest Rig。着用している米軍兵の写真が多く出回り、目にする機会も多くなったこちらのチェストリグ。文字通り「多目的」で使用する事ができるように、チェストリグながらもポケットやポーチの配置なども汎用性に富んだものとなっています。


CIRASやRAVといったフルアーマー着用でのサバゲー参加は、現代社会の生活にすっかり馴染んだ我々一般の日本人にとっては体力が持たないのがホンネといったところでしょうか。そう、子供の運動会でリレーに参加するお父さんを思い出してみると分かり易いものです。気持ちは遥か先を突っ走っているのですが、現実は脚がもつれ、転倒寸前の様相で辛うじて走っているに過ぎません。

体力に自信の無いゲーマー諸兄でも、外観のクールさを保持しつつ装着するにはこのマルチパーパス・チェストリグと、後述のソフトアーマーとの組み合わせがオススメです。ゴテゴテ感があまり出せないイメージのチェストリグもこうした演出次第でソレっぽい雰囲気を出す事ができます。

Photo by Afghan National Army Sgt. Rahmudeen Nangarhari, 201st Corps Public Affairs
アフガニスタン首都カブール近郊の射撃レンジで指導するANA(Afghanistan National Army)コマンドー旅団の隊員。2007年初頭に創設されたこの旅団では、米軍レンジャー養成過程と同等の訓練を受けたもので構成されていると言われています。

左記写真の赤枠内にあるパッチは、今回モデルが着用しているチェストリグに貼付されているものと同じくANAのものとなっています。一般的にはあまり見慣れないこうしたパッチをうまく活用することで、全体的な装備の印象もガラリと変わってくるのは、実に不思議なものです。

パッチには本来貼付場所が決まっている事が多いですが、こと特殊部隊ともなると実際には正規の貼付位置に大きく依存している傾向はありません。もちろん、サバゲーマーともなれば何よりも自身の満足度に比重を置く事が一番と言え、臨機応変に「脳内汁」を染み出させて、自分なりの「設定」を愉しむ事が一番重要と言えるでしょう。




チェストリグの下にはP.A.C.A.製ソフトアーマーと、チキン・プレート・キャリアを着用。いずれも精巧に復刻されたレプリカ品が出回っているので、そちらを代用するとよいでしょう。また、中に挿入するプレートはもちろんダミーとなる為、軽量で軽快な動きを損う事もありません。


左:海兵隊MARSOCと思われる隊員の射撃訓練シーン。EAGLE製ハードプレートキャリアだけではなく、拳銃弾の防御やIEDなどの爆風によって飛散する瓦礫の破片から身を守る為にソフトアーマーを中に着用しています。写真の隊員が着用しているものは今回のモデルが着用しているものと同じくP.A.C.A.製のもの。
右:アフガニスタンで任務に当たっていたSeals隊員。こちらの隊員が着用しているのは「Chicken Plate Carrier」。多くの場合はこちらの写真と同様に米海軍特殊部隊で有名なSEALSが着用していると言われています。


右サイドとバックからのショットで全体的なコーディネート模様を再度確認してみます。背後からの外観上で最もキーとなるのがハイドレーション。
アフガニスタンで展開している特殊部隊は、意外と少し古い装備を使っている傾向というのも実際にあるので、今回のような旧型モデルのCAMELBAKを着用してみるのもよいかもしれません。

買ったばかりの真っさらをそのまま使うのでは雰囲気が出ません。バックパックスタイルとなったこちらのキャメルバックはBlackとなっているので、TAN系統のスプレーでウェザリング加工を行うと一気に何日も共に過ごしたかのような「凄味」を演出してくれます。
また、ウェビングの間を縫うように施した樹脂製のハンドカフは小粋なアクセントとして用いるとポイントが高くなるでしょう。


続いてこちらは頭に巻いていたシュマグからヘルメットへと変更。アフガン現地人に溶け込む為に着用していたシュマグから最新の武装マシーンへと、頭部の装備を変更しただけでもその雰囲気は随分と異なります。最近ではサバイバルゲーマー用に造られたプラスチック製のレプリカ・ヘルメットも、実物でのラインナップと同様に、最新のものまでもライブでカバーしてきており、択肢が豊富となっています。「大陸製」として総称される質感などで不満の残る残念な出来栄えのものでも、スプレー塗装などによるウェザリング加工をする事で雰囲気を高めるGoodアイテムとなる事でしょう。


これだけゴッテリとしてしまうと、その重量感は否めません。がしかし、いずれも着用する本人の体型に合わせてフィッティングを入念に行えば、見た目ほどの重量感を感じないで済む事が多くあります。着用しているものや携行しているものの中で最も重量感やストレスを感じるのは、取り付けている1つ1つのアイテムがバタついたり、ズレて携行・着用している事と言えるでしょう。そうした不快な状況を感じることの多いゲーマー諸氏は、ゲーム開始の直前において近くに居るゲーム仲間にフィッティングを手伝ってもらい、普段よりも少しタイト目での着用を試してみるとよいかもしれません。


さて、再びヘルメットの話題に戻りますと、今回モデルが着用しているものは、サイドの耳付近における切り込み具合が特徴的なフォルムとなっているMICH2001と呼ばれるタイプのヘルメットをベースにカスタムしています。今回のモデル着用装備においてはヘッドセットの着用をせず、骨伝導スタイルの無線機装着を前提とした為に、耳元付近のボリューム感はありません。
そして、もはやヘルメットカスタムの定番とも言える、両サイドへのベルクロ・メスの貼付を行うことで、好みのパッチの取り付けが可能となります。

左サイドにはMSA製のレールを装着し、ITI Navigation Liteを取り付け、右フロントサイドにはPetzlのヘッドランプを取り付けています。後頭部にはMS2000 Strobe Light(ストロボライト)と、Wilcox製のバッテリーケースを取り付けており、その重量で結果的にヘルメット全体における前後の重量バランスを保つのに一役買った状態となっています。そして頭頂部にはナイトビジョンゴーグル(ANVIS)の取り付けを想定した配線が走り、S&S PrecisionのV-Liteが取り付けられています。(S&S PrecisionのWEBサイトには特殊部隊での使用例と思しき写真と共に製品紹介pdfが掲載されているので一見の価値ありです)
こうした外装カスタムによって、ヘルメット外観の全体的なボリューム感の引き立てが行われています。


樹脂製のレプリカ・ヘルメットとは言え、ベースボールキャップとは違い、あれこれとアクセサリー類を装着させることでソコソコの重量を感じることになってしまいます。そこでヘルメット着用時において意外と重要なアイテムがこちらのパッド。レプリカのヘルメットでセットになっているパッドではクッション性が悪く、着用時に痛みを伴います。また、米軍からの放出品として出回っているパッドの場合、その多くはOregon Aero製のパッドとなっていますが、こちらもレプリカヘルメットにセットで付いてくるものほど装着感が悪くは無いものの、少し硬いクッション性に慣れない方も多いことでしょう。そこで、こちらの写真でご紹介しているものは、そのカスタム用として開発されたGentex製のものを取り付けています。Oregon Aero製のものよりもクッション性と吸湿性に優れているのが大きな特徴です。
また、顔面を流れ落ちる汗を未然に防ぐ為にヘルメット前部には装備大手量販のBrigade QuartermastersオリジナルグッズのXTREME-COMFORT™ ACH Combat Helmet BROWBANDを取り付けています。今夏のような暑い中でのゲームでも汗が目に入ることを防ぐことができます。
そして、素早いサイズ調節と着脱を演出する為にチン・ストラップ(顎紐)もカスタム品へと交換。こちらはHead-LocのX-napeとなっており、後頭部付近でクロスした形状がヘルメット着用時の目印。
こうした小粋なカスタム・アクセサリーへ取り替えることで、ヘルメットは見違えるほどにオシャレアイテムとしてその存在感を引き立ててくれることでしょう。


セミの鳴き声からコオロギの鳴き声へと変わり、観測史上最も暑いと言われた今年の夏もその勢いに陰りが見え始めました。この夏の暑さに気持ちが折れてしまいサバイバルゲームへと繰り出す事に億劫だった諸兄も、過ごし易い季節が近付いてきました。

部屋の片隅へと追いやられていたゲームグッズを引っ張り出し、秋本番、ゲーム本番の季節への準備をしましょう。

更新:2010年08月24日

RELOAD vol.006


MAGPUL DYNAMICSより新作DVD「Art of the Dynamic Handgun」、「Aerial Platform Operations」がリリースされ、益々勢いを感じるマグプル社。

同シリーズのDVDには、今をときめくカリスマ・インストラクターのトラヴィス・ハーレイ氏、クリス・コスタ氏が文字通り「アート(芸術)」の域に達したと言っても過言ではない、華麗なテクニックが存分に収録されているとあって、日本のエアソフト・ゲーマーの間でもこのジャンルのDVDとしては、異例の大ヒットを記録しています。

今回のRELOADでは、Magpul社のアクセサリー類を中心にカスタムアップしたエアソフトガンや、Magpul Dynamicsの映像中に登場したウェアや装備類をメインにスタイルアップし、タクトレスタイルのコスプレにおいて参考になれば幸いです。


昨年度のU.S. Shot Showの会場でクリス・コスタ氏がデモンストレーションを行い、話題をさらった「MS2™ – Multi Mission Sling System」。1ポイントスリングとしても、そしてワンタッチでの切り替えで2ポイントスリングとしても活用できるとあり話題となりました。
Magpul DynamicsのDVDでカスタムされたクールなM4を華麗にハンドリングするコスタ、ハーレイの両氏が射手の利き手に関係無く素早い切り替え(=スイッチング)を駆使していた様子は、DVDをご覧になった皆さんにとっても大変参考になったはず。
バリケードを巧みに利用し、相手からは目視され難く、自らは確実にヒットできるよう最小範囲の露出で射撃することの重要さをDVD中でも何度と無く両氏が解説されています。

上記右側の写真にはMagpul Dynamics DVD中と同様に、Raven Concealment Systemsのホルスターとセカンダリー・ウェポンの組み合わせを再現しています。このRaven Concealment Systemsのカイデックス・ホルスターはDVD中でクリス・コスタ氏が愛用している姿が映し出されて以来、早速入手を試みた目敏い(めざとい)ファンも少なからず居たことでしょう。
なお、写真ではDVD中とは異なりますが、東京マルイ製MEUをベースに10-8 Tacticalのグリップを装着させたカスタム・ガバメントを装着させています。


マガジンホルスターも全てRaven Concealment Systemsとし、BHI製のリガーベルト左腰付近にシングル・スタッグのガバメント用ホルスターを、そして左斜め後ろとなる腰付近にはプライマリー・ウェポンとなるM4用マガジンホルスターを備えています。M4用マガジンには米軍への納入が進み、メディアでも目撃する事が多くなったPMAGを取り付けています。なお、このPMAGはエアソフト用に加工済のものとなります。
「MAGPUL」をテーマに掲げた今回のカスタムはこちらの写真のようにしてみました。そっくりそのままの再現ではなく、ソレっぽい雰囲気を残しつつも独自路線でカスタムする事に楽しみを見出すのも面白いものです。
さて、写真のカスタムでは、オプティクスにはMagpul Dynamics DVDで何度と無く登場し、お馴染みとなったAimpoint Comp Micro T-1を、そしてフォアハンドにはMagpul社から鮮烈デビューを果たしたAFG(Angled ForeGrip)を取り付けています。その他に、グリップに同じくMagpul社のMIADグリップを、アンビ仕様のボルト・リリースには同社のB.A.D.(Battery Assist Device)を、そしてレールカバーには、もはや定番中の定番とも言えるXTMレイルパネルをそれぞれ取り付けています。



こちらは先程とは反対側となる左側面からの写真。AFGを取り付けたことにより、大変スタイリッシュとなったこの外観を損ねないよう、先進のPEQ-15タイプではなく、トラヴィス・ハーレイ氏よろしくPAQ4-Cタイプというチョイスで組み上げています。
また、あまり見慣れない左側面レールに取り付けられたODのテープスイッチホルダーは、ERGO社製の「Tactical Light Switch Mount Kit」となります。
そして、ストックにはVltor EMODタイプのものをチョイス。ストックはMAGPULフリークならばCTRストックに換装し、マグプルまみれの状態でコスタ、ハーレイ両氏を意識したものとしてみるのも面白いかもしれません。
スリングスィベルもMAGPUL社の製品をチョイス。こちらは先述で既出となるスリング、MS2™(Multi Mission Sling System)との相性が抜群によいASAP(Ambidextrous Sling Attachment Point)を取り付けています。


軽量なポリマーマガジンとして華々しくデビューしたPMAG。その後継に当たるこちらのEMAG(Export MAGazine)は、リブレス仕様となり、ダブルまたはトリプルといったマガジンポーチでもストレス無く収容可能になっています。また、PMAGでも初期以降のロットからダストカバーがバンパー代わりとなるよう改良を加えられましたが、このEMAGでもそれが踏襲されている事が分かります。
なお、写真にあるEMAGの窓から覗く5.56x45 NATOは雰囲気重視で内部から貼り付けられた写真となっています。


PMAGとEMAG、そしてPMAG同士での窓アリ or ナシを比較する為に並べてみました。いずれも全てシステマ製トレーニングウェポン対応にトイガン用の加工が施されているものとなっています。
社名の由来ともなっているマガジンアクセサリーから出発したMAGPUL社。従来のスチール・プレスマガジンでは現場より度々給弾不良や、携行時の重量などといった問題点が挙げられていたものを一掃する画期的なマガジンとして脚光を浴び、現在では広く軍や法執行機関への納入に繋がっています。


こちらは以前にミリブロNewsのコーナーで取り上げた事のあるPMAGの構造についての写真。構成しているパーツが少なく、そして構造自体も極めてシンプルなものとなっていることがこの写真からもよく分かります。
マガジンで最も重要なのが給弾不良を起こさないことと言われ、このごく当然の”任務”を完璧に果たす為に、極限までシンプルな構造へと徹したことが、分解されたこちらの写真からもうかがい知れます。
Magpul PMAG / ミリブロNews


2008年初頭に立ち上げが行われたMagpul Dynamics。今までにリリースされたどの教本用DVDとも違い、実力に裏付けされた個性的なテクニックと、観る人をうならす華麗な技の数々で日本のゲーマーの間にも多大な影響力を博してきました。
その最たるものが、強烈なインパクトを持ったインストラクターで、後に日本のサバゲーマーの間で「カリスマ」とも称される事となったクリス・コスタ氏の独特な射撃フォームに他なりません。
従来はハンドガードを軽く持ったり、沿い手をさせる、またはレールシステムに取り付けられたフォアグリップを握り込むようなスタイルが一般的であった中、一部のイスラエル特殊部隊隊員の間で特有と言われたフォアハンドを”つんのめった”姿勢での射撃を踏襲し、完成の域まで高めたような印象を持ったマニアの方もいたのではないでしょうか。

マグプル社の最新ラインナップとなったAFGは、トラヴィス・ハーレイ氏やクリス・コスタ氏が唱える特徴的なフォームが簡単に行えるようになった、いわば「強制ギブス」。
物心間もない幼子に拳銃を持たせると自然とトリガーに指が行くのと同じく、人間工学に則ったともいうべきナチュラルな体勢に体が馴染む感覚になります。



続いてこちらはアーマー。Magpul Dynamics DVDでもクリス・コスタ氏が着用していた事もあり、一気に話題となったECLiPSE® のRBAV-SF(Releasable Body Armor Vest-Special Forces)。BAE Systems傘下のECLiPSEで開発されたこのアーマーベストは元々EAGLE社でCIRASをデザインしていたデザイナーが移籍後に設計を担当している為、その形状がCIRAS(Mar.)と類似しています。現在では米軍SOCOMにおいて特殊部隊隊員にも採用され、今後益々メディア露出が高まるものと思われます。
銃火器のみならず、装備にも造詣が深いクリス・コスタ氏。今回ご紹介するECLiPSEのアーマーベストもフルアーマーながらも調整によってはコンパクトにまとめる事ができ、使い勝手のよいものである為、今後日本のサバゲーマーにとっても選択肢として是非取り入れてみては如何でしょうか。

カイデックスホルスターは、ナイロン系統で作られたホルスターと違い、ファステックスやベルクロ、ドットボタンによるホールドという形式を採用せず、熱成型により個々の形状から型出しされたカイダック(=アクリル変性高衝撃塩化ビニール)によって、ハンドガンやマガジンといった内容物を絶妙のテンションで保持することができ、素早いドローが実現されています。


ECLiPSE RBAV-SFを着脱する様子。基本的な着脱要領はCIRASと全く同じとなり、多くのアーマー類もこの部分では大きく異なる事はありません。


ECLiPSEのアーマーに取り付けていたサイリュウム。もちろんプロの現場では夜間の任務などで使用するものとして必須アイテムではあるが、ことサバイバルゲームといった使用環境を考えると、コスプレ用のアクセサリーとしての位置付けの方が需要が高いものと思われます。
こちらの写真ではIRサイリュウムを落下し難いように工夫してウェビングに取り付けられている事が分かります。ちょっとしたアイデアですが、このようにゴムバンドをうまく活用する事で大切なアクセサリーの紛失を未然に防ぐ事ができ、他人とは違った装着方法でオシャレ度もアップ!


この日予備で携行したその他エアガン。信頼性の高い電動によるものや、リコイルのギミックが新鮮なガス駆動によるものなど、好みに応じて幅広く選択できるようになった事は、ユーザーにとっても大変うれしい状況になったと言えます。
特にこれから春に掛けて気温の上昇が見込めるようになると楽しみなのが、ガス駆動によるトイガンは、是非一度お試し頂きたいと思います。
Magpul Dynamics DVDの前作となる「Art of the Tactical Carbine 」で登場した特別仕様のM4を意識し、独自仕様へとカスタムしたエアソフトM4。ガスブローバック仕様となっており、電動ガンの時に頭を悩まされていたバッテリー選びにも気遣うことなく、存分にMagpul CTRストックを選ぶことができます。
また、DVD中に登場したアイテムの1つにA.R.M.S.社からリリースされたばかりだった折りたたみ式のフロントサイト、「A.R.M.S. #41-B SILHOUETTE」があり、ファンの多くが魅了されたのも記憶に新しいところです。


TAN/FDEとBKでのツートン調となったこちらのM4には、SUREFIRE M600Cが取り付けられています。こちらもMagpul Dynamics DVDでの登場で、その金色に輝くスカウトライトの存在に目を見張ったファンも多かったことでしょう。
また、こちらのM4で注目は、このSUREFIRE社のライトから導かれたリモートスイッチのレールにおける取り付け位置。これはMagpul Dynamics DVD最新号となる「Art of Dynamic Handgun」のトレーラーが出回る直前に配信が始まった同社からの映像でクリス・コスタ氏が行っていたものを題材に設定しています。
Magpul Dynamics風に射撃をする場合、例の独特のフォームでフォアハンドが伸び、自然と親指がこの位置に来るため、プレシャースイッチのプッシュが非常に容易である事がよく分かります。



こちらは既出となるRaven Concealment Systemsの各種ホルスター。10-8Tacticalのグリップが目印のカスタムガバメントには、ノバックタイプのサイトが搭載されています。こちらはトイガン用に開発された蓄光素材を用いたものとなり、ナイトゲームなどでも的確にサイティングが行えるよう工夫されています。
台湾WE TECHからリリースされたガスブローバック式のHK416と数あるバックパックの中でもひときわ異彩を放つMystery Ranchの3Day Assault。

意外にもあまり知られていないかもしれないが、クリス・コスタ氏がHK416を構えているシーンが米国の実銃専門誌で掲載されています。というわけで、HK416もMagpul繋がりという事で持ち出してみたのであります・・・。(若干ムリヤリな気がしないでもありませんが)

ガスブローバックの醍醐味はシュートした際のガツン!と来るリコイルだけでなく、アッパーとロアを実銃同様にピン1本で簡単にテイクダウンが行える点も見逃せません。単に平置きするだけでなく、こうして分割された状態の銃器には何とも言えない機能美が詰まっているように感じます。

レール上部に搭載しているPEQ-15は昨年に新鋭のトイガン用アクセサリメーカー「Vanaras」からリリースとなったダミーのもの。全ての機能がオミットされているものの、その忠実に再現された外観から、多くのファンが2個買い、3個買いとしている光景を目の当たりにされた方も多くいるのではないでしょうか。

写真のVanaras製PEQ-15には、更に雰囲気をアップさせる為に、本体上部中央にあるメインスイッチ部をラバーで後付加工し、随所にあるビス類の取り付け箇所には防水用コーティング風にアレンジされていることが分かります。


WE製のガスブローバックはHK416は、第1弾としてリリースされたSCARで大成功を収めたブローバックシステムを搭載し、快適な作動を実現しています。
WE社は現在、銃器関連の展示会でも実銃では決して行えない訓練用”シュミレーター”としての位置付けを確立させるべく積極的なセールスを実施。最近の記憶に新しいところではKnights社のPDWタイプでもガスブローバックモデルを展開し、今後益々注目の集まるトイガンメーカーとなりそうです。


Mystery Ranchは、バックパッキング界で伝説的なデザイナーと称されるDana Gleason氏とRenee Sippel-Baker氏が設立したブランド。その斬新且つオリジナリティ溢れるデザインで世界的にも大人気なMystery Ranchの3Day Packは、イラク、アフガニスタンといった現代紛争の中心ともいえる戦地で米軍一般兵はもちろん、特殊部隊やPSC(Private Security Contractor)オペレーターといったプロたちも愛用するハイクオリティーなバックパックとして認知されています。
メインパックの開閉が一般的なバックパックと大きく異なるY字型の形状が大変印象的なこの「3Day Assault」はストリート・カジュアルのシーンでも違和感無く使えるとあって、日本ではアパレルショップでの取り扱いも多く、人気の高いモデルとして浸透しています。
また、ミステリーランチは人気ブランドの名に胡坐(あぐら)をかくことなく、すべてのミステリーランチ製品に対して生涯製品保障を付けています。これは使用する材料やその高度な製造技術に対する誇りを表したものといえ、メーカーの「職人魂」のあらわれとも言えるでしょう。

「3Day Assault」には写真のBlack以外に、ミリタリーファンには嬉しいMulticamや、Coyote、Foliageといったカラーラインナップが用意されています。

パック上部にはベルクロによるパッチ貼付のスペースがあり、よりミリタリーテイストの高いモデルとなっています。


写真メインでお届けした今回のRELOAD vol.006、お楽しみ頂けましたでしょうか。
さて、次回のRELOADは「SAS(なんちゃってバージョン)」を予定しています。お楽しみに!

更新:2010年02月17日

RELOAD vol.005 SHOT SHOW 2010


年明けのこの時期に毎年開催される世界最大規模の銃器の展示会「US SHOT SHOW」。今年もラスベガスで開催されたショーの模様をフォトレポートでお届け致します。

■ACCURACY INTERNATIONAL

まずはこちら、AXシリーズを率いて堂々の展示となったのはAccuracy Internationalのブース。U.S. SOCOMからの要請によって様々な改善が施されたとの事。
詳細の説明が同社の公式サイトにも掲載されているので、興味のある方はどうぞ。(英文ですが・・・)
U.S. Shot Show 2010 / Accuracy International
なお、上記写真の展示品には、AI社オリジナルのスコープマウントにインパクトのある「AI」の印字があるSchmidt & Benderのスコープが搭載されている事が分かる。


ペリカンのハードケースに収まっているのは、AW MAGNUM .300 win mag / .338 Lapua mag。軍用精密射撃ライフルに相応しい精悍な姿を披露。トイガンや無稼動実銃もこういう状態で部屋の中に飾るのはマニアなら一度は夢見た光景ではないだろうか。


こちらは50口径版のアンチマテリアルライフル。(.50BMG anti material rifle)。


■BARRETT FIREARMS

続いてこちらはBarrett Firearmsのブース。昨年に続いて対人狙撃銃のBarrett Model 98B(Bravo)が登場。このBarrett 98Bravoは「The NRA 2010 Golden Bullseye Award Rifle of the Year」を受賞。
Barrettブースについては、昨年度のレポートも参考に。
U.S.Shot Show 2009 vol.4
メーカー公式サイト:
Barrett Firearms


■BUSHMASTER FIREARMS


発表と同時にその斬新なフォルムが話題をさらったMagpul社のMASADA。様々なテレビゲームなどでもモデルアップされ、トイガンの世界でも注目となった。こちらはその血統を引き継ぐBushmasterからリリースとなるACR(Adaptive Combat Rifle)。
用途に合わせて、また射手の好みに応じた変更が可能となっている。


■CRYE PRECISION


一世風靡した感のある迷彩パターン”Multicam”で有名なCrye Precisionブース。一枚目の写真には新作のプレートキャリアー2点を含む同社の作品が展示されている。こちらは左からJPC(Jumpable Plate Carrier)とCPC(Cage Plate Carrier)、Cage Armor CHASSISと名付けられている。日本のゲーマーにもお馴染みとなったCHASSISもGen1、Gen2と細かな改善を経て進化しているようだ。
こちらも日本で大人気のコンバットシャツ&パンツを着用したマネキンによる展示。先程紹介の新型プレートキャリアーと、こちらも新型のスリングが取り付けられている事が分かる。なお、コンバットシャツとパンツはGenⅢと呼ばれるモデルとなる。
そしてCryeはヘルメットの開発も手掛けるようだ。こちらの写真のAir Frameヘルメットは、ツーピースのデザインで設計されており、爆破から頭部を防ぐ事を目的としている。また、側頭部に配置されたレールシステムやチンストラップはOps-Coreからの提供を受けてのものとなる。


■DILLON AERO

M134 Gatling Gunで有名なDillon Aeroのブース。写真は車両搭載用のミニガンのユニット。遥々日本からの撮影とのことで笑顔で応えてくれた。
⇒メーカー公式サイト:Dillon Aero


■EAGLE INDUSTORIES
メジャー・ギアメーカーのEAGLE社。毎年、新作の開発に意欲的な同社の動向に注目が集まり、今年も同社のブースには期待大。この数年は特に、ショットショーでの新作発表から市場流通までのサイクルが早くなっている為、ナイロンギアの一部においては日本市場でも早々に流通が開始されると思われる。
こちらは「Combat Integrated Armor Carrier System 6」の展示。この「Combat Integrated Armor Carrier System 6」の胸部右側には見慣れぬモールが施されたアドミンポーチが取り付けられている。

胸のアドミンと右脇のアドミンではウェビングの素材が異なる事に注目したい。右脇のアドミンにはゴム製のウェビングが採用されており、使用用途への想像が掻き立てられる。


カマーバンドを装着したプレートキャリアの新型モデル。カマーバンドにはサイドプレートの装着が可能となっている。
また、プレートキャリアのショルダーには新型のショルダーパッドが取り付けられていることが分かる。


LBT6094Aに類似した形状のプレートキャリア。写真からの判断では、本体およびポーチ類には330 Denierのコーデュラ ファブリックを使用していると思われる。また、背面にはドアブリーチング用に使われる爆薬を持ち運ぶ為のものと思われる縦長のポーチが配備されているが、通常その用途で用いるものよりも若干長さが短いようにも思われる。


フロントスプリットタイプのチェストリグ新型ベース。フロントに取り付けられたM4マガジンポーチも新型のものとなり、マガジンポーチと言えども拡張性を重視し、ウェビングが施されていることが分かる。


EAGLE社を代表するバックパックのモデルとも言えるA3パックの新型。バックパックの底部にはモールシステムによるものではなく、ポーチがデフォルトで取り付けられている事が分かる。また、このバックパック自体は現行のA3パックより大型になっており、容量は大きい事がうかがえる。


■GLOCK

GlockのブースではGenerationⅣとなるモデルのG17、G22の展示が行われた。特徴的な事項については、上記1枚目の写真に記載があるので、興味のある方は参考にして欲しい。
1.Multiple backstrap system, Interchangeable standard and large sizes.
2.Reversible, enlarged magazine catch.
3.Dual recoil spring assembly.
4."Gen4" Rough Textured Frame (RTF).


■HK USA

H&Kブースは、基本的に昨年とあまり変わりの無い展示内容となっていた模様だ。1点だけピックアップしたこちらの写真は、HK416D w/M320 グレネードランチャー。M320グレネードランチャーにはフォアグリップが取り付けられている。
参考資料として昨年のショットショーにおけるHKブースの模様は下記のリンク先より参照して下さい。
U.S.Shot Show 2009 vol.3


■Knight's Armament Co

ナイツ社のブースではURXが装着されたSR-25が新作として展示。写真向かって右側の展示モデルでは、サイレンサーが装着仕様のバレルへと換装されている事が分かる。


■Laser Devices

MINIMI Mk46のレールに搭載されているのはDBAL A2(Dual Beam Aiming Laser A2)。

写真左の中にある左手前、EOTech 552に同社のレーザーが一体で搭載されたモデルは「EOLAD-1」。同写真中の中ほど、台座上にあるのは「EOLAD-2」となる。
中央の写真の奥の台座にぼやけて写っているレーザーエイミングモジュールは左が「HK MP5 Dual Beam」となり、同奥中央は「HK MP5 and G3」となる。
また手前に並んだ3つの内、左と中央の2つのレーザー・ライトモジュールは「BLAST 2(Bright Light Aiming System Tactical 2)」となり、右のライトモジュールは「LAS/TAC2」となる。
3枚目の写真は、1枚目の写真と同様に「EOLAD-1」。


■LWRC

編集スタッフが注目のLWRCブース。トイガンの外装カスタムにおいても是非参考にしたい組み合わせも多く、目が離せない展示が多かった。
FDEカラーが今時の雰囲気となっているLWRCのM6A2。バレルとチェンバーはオプション。バレル表面にはツイストに切り込まれた溝が特徴的。また、滑り止め加工が施されたレールパネルも同社オリジナルの「Rail Skin」。

こちらは7.0インチのレールに対応の極限までバレル長が切り詰められたM6A2 UCIW(Ultra-Compact Individual Weapon)。

18インチのREPR(Rapid Engagement Precision Rifle)。7.62mm NATO弾を使用。


■MAGPUL INDUSTORIES

日本のみならず、多くのファンが注目は、ご存知マグプル社のブース。もちろん、各地で引っ張りダコとなっている”あの方”、クリス・コスタ氏(写真左から2人目)もSHOT SHOWに参戦。


Knights社との関係が深いクリス・コスタ氏。そんなクリス・コスタ氏が手にするのはKnights社からリリースのSR-15E3。オール・アンビ仕様となったこのSR-15E3をよく見るとロア・レシーバーにKnightsを、アッパーにはMagpulのロゴが入っている。この写真からは判断できないが、別のサイトに掲載されていた写真では、ハウジングにもMagpulのロゴが入っている事が確認できる。また、Knights PDWでお馴染みの窪みが特徴的なこのバレルにも注目が集まるところだろう。



Digital Concealment Systems, LLC.が開発した迷彩「A-TACS®」仕様となったACR。
⇒A-TACS / Digital Concealment Systems, LLC
http://www.a-tacs.com/
近年の米国を中心に普及が進んでいたピクセル調の迷彩パターンは、とりわけ光学機器を通して見た際に、周囲の環境へ溶け込み、物体の正常な輪郭を歪め、ねじまげる視覚効果が高いとされてきた。A-TACSでは、ピクセル調の迷彩をベースに、郊外の都市や荒野、不毛の地といった近年の紛争地域に特徴的な環境下での使用を意識した極めて迷彩効果の高いパターンとしている。


マグプル社パーツをふんだんに盛り込んだHK416D。マガジンに同社のEMAGをチョイス。


日本でもPTSより発売となり、大ヒット商品となったAFG(Angled Fore Grip)が取り付けられている展示モデル。RUGERのレシーバーが採用されているところに注目。


ショットショー以前に既に同社ホームページで発表があったように、HK G36用に開発された同社のマガジン「PMAG 30G」。


昨年のSHOT SHOWに引き続き、Magpul社のスナイパー用ストック、PRS2(Precision Rifle / Sniper)が取り付けられたHK G3 SG-1の展示。PRS2はFN FALやHK G3/91に対応。


こちらも昨年のマグプルブースに展示のあったMagpul MASSOUD。ご覧の通りのレール対応モデルとなり、使用弾は7.62x51 NATOとなっている。


Mapul PTSから発売を予定しているMagpul FPG。日本のトイガンメーカーKSCと、台湾エアソフトOEMのKWAのGlockに対応コンバージョンキット。


こちらもPTSよりリリース予定となっているエアソフトのMagpul MASADA。




MAGPULブースの番外編。ブースに展示されていたこちらのオートバイ。
MAGPUL RONINはBuell 1125Rをベースに実験的な企画として行われたものとのこと。名前の「RONIN」は、日本語の「浪人」に敬意を表してネーミングしているとの事。MAGPUL DynamicsのDVDカバーを始め、同社の親日さぶりが垣間見れる。
なお、MAGPUL RONINの公式サイトもオープンしているので、そちらも参考に。
http://www.magpulronin.com/


■LOW ENFORCEMENT / POLICE VEHICLE

ユタ州のシェリフ(保安官)が現場で実際に使っている展示車両。フォードの車両がベースとなっている。
SWATなどでは事件現場への人員輸送、突入等の際にLENCO社のB.E.A.R.(Ballistic Engineered Armored Response vehicle)が使われる事が知られている。


■PRIMARY WEAPONS SYSTEMS

内部を見れるようにしたカットオフモデル。同社のカスタムパーツも多数トイガン用にモデルアップされている為、日本のトイガンユーザーにも馴染みのあるパーツが盛り込まれていると思う。

PWSブースの展示モデルにも、「台風の目」となっているMagpul社パーツが盛り込まれている。


■REMINGTON ARMS

左は、無電解ニッケルコートが美しい、レミントン Model 870P、12ゲージ。オハイオ州のハイウエイパトロールに特別納品したモデル。右はModel 870P Breacher。コンパクトなポンプアクションのショットガンとなり、先端にはネーミング通りドアブリーチングに適したスタイルとなっている。


上記3枚の写真はいずれもレミントンMCS(Modular Combat Shotgun)となり、左からEnhanced Breacher、中央 High-Capacity Patrol Config、右 Breacherとなっている。


レミントン MSR(Modular Sniper Rifle)。レミントン社のシャーシ・システム(RACS:Remington Arms Chassis System)が搭載されたマルチキャリバーのスナイパーライフル。有効射程距離は1,500m。使用弾薬は7.62mm、.300 Win Mag、.338 Lapua Mag。


とりわけ日本では何かと注目の高いACR。現在ACRの権利はレミントン社が持つが、レシーバーにはBFI(Bushmaster Firearms Inc)の刻印と合わせて「Model ACR」と「CALIBER - MULTI」の刻印が刻まれている。そしてグリップにはMagpul社のMIADが採用され、Magpul社のロゴもしっかりと刻印されている。また、先端にはAAC(Advanced Armament Co)のサプレッサーが装着されている。


RSASS(Remington Semi-Auto Sniper System) 7.62mm。


M700 Short Action w/RACS(Remington Arms Chassis System) 7.62mm。


M700P USR(Urban Sniper Rifle) 7.62mm。


■RUGER

RUGER SR-556。赤枠部分には注目すると、クロムメッキされた二段階ピストンによる作動システムや、4ポジのクロムメッキ・レギュレーター、そして冷間鍛造のクロムメッキされたミルスペック41V45バレルといったRUGER SR-556の特徴的な部分がクローズアップされる。
Ruger® SR-556™ Autoloading Rifle


■SAGE ORDNANCE SYSTEMS GROUP

クラッシクスタイルのM14が一気にモダンで拡張性の高いスタイルへと変貌を遂げるSAGE M14 EBR。
SAGEのブースでは納入先別での紹介が行われていた。
- ARMY: M14EBR-RI
- NAVY: MK14 MOD0, MK14 MOD1
- AIR FORCE: MK14 MOD0
- MARINES: M39 EMR


■TROY

SAGEのM14とはまた違った雰囲気となったTROYのM14。写真にある3つのライフルはいずれもM14をベースとしている。


Mini-14 Modular Chassis System。


「MRF BATTLERAILS」と「MICRO BATTLESIGHTS」の展示。


SIG552のトロイカスタム。ハイダーとレール、フロント、リアサイトにトロイ社のパーツが使用されていることが分かる。


以上、写真を中心に足早でお送りした2010年度のU.S. Shot Showレポート。

英文に自信のある方、また沸き起こる探究心を抑え切れない方は是非インターネット上にある海外サイトのレポート記事を渡り歩いてみられてはいかがだろうか。きっと興味深い記事が沢山ヒットする事でしょう。

それではまた、来年のショットショーを楽しみにお待ち下さい。

更新:2010年02月03日

RELOAD vol.004


世界で最も多く作られ、世界中で使用されている自動小銃「AK-47」。
ミリタリーホビーユーザーの方なら東京マルイ製電動ガン「AK-47シリーズ」や近年発売された次世代電動ガン「AK-74シリーズ」はご存知だと思います。
実銃において、さらに掘り下げていくとAK-47とAK-74の中間モデルとなる「AKM」なども、耳にした事のあるユーザーは多いはずです。

実際は上記3モデルのロシア製ライフルを基礎として、世界中にライセンス・コピーを含めた派生モデルが存在し、すべてのカラシニコフライフルを含めた広義での「AK-47」は膨大な種類になります。

今回はその中の一部をトイガンとして発売されているもの、されていないものを織り交ぜて、シカゴレジメンタルスさんの協力の下に無可動実銃にてご紹介致します。

無稼動実銃専門店 シカゴレジメンタルス公式サイト
http://www.regimentals.jp/


ソ連製 AK-47Ⅲ型 7.62x39mm。
1950年代につくられた、AK-47の最終バージョン。AK-47としても最も製造数が多く、このモデルからソ連以外でのライセンス生産も始まり、同型ライフルも世界中に存在します。

ミリタリーホビー業界では東京マルイがモデルアップしており、日本のミリタリーファンには最も馴染みのあるタイプと言えます。


ソ連製 AK-47Ⅱ型。口径は7.62x39mm。
プレスフレーム製のⅠ型を強度アップのために削り出しフレームにしたものです。
同じAK-47でも東京マルイ製で電動ガンとしてモデルアップされているⅢ型との差異は、ストック基部やスリングスイベルの
位置など僅かな部分のみとなっています。
このⅠ型はソ連のみでの製造となっており、Ⅲ型よりも数が少なく、既に最終ロットが作られてから50年以上経過していますが、いまだ紛争地域でも使用されている光景が確認でき、息の長いライフルとなっています。


ソ連製 AKM 7.62x39mm。
AK47シリーズの生産性を上げるために改良されたライフルがこのAKM。基本シルエットは同じですが、AK-47最終型(Ⅲ型)との本体互換パーツはほとんど無く、全く別の銃と言えます。

大きな違いとしては、レシーバーがプレス加工となり、製造工程の簡略化と全体の軽量化に貢献しています。同クラスの他国製ライフルに比べてかなり軽量な仕上がりとなります。
ラミネート合板製ハンドガードは強度アップのために中央で接合方向をずらすなどの工夫がされています。

同時期に採用されたベークライト製マガジンは、AK-47のスチールプレスマガジンよりも軽量かつ頑丈で、同製法のマガジンはその後もソ連・ロシア軍で一般的なものになりました。同口径のカラシニコフライフル間ではマガジンの互換性を保っています。

タンジェントサイトはAK-47が最大800mのものを、1000mに変更されています。
また、本体内に発射サイクルを抑制するためのレートスタビライザー機構を持ち、フルオートマチック射撃を安定化を図っています。


56-1式 7.62x39mm 中国。
AKS-47Ⅲ型を中国でライセンス生産したライフル。基本的な構造は同じですが、各部刻印に加えスリングスイベルやフロントサイトポストガードの形状などが変更されています。

後にAKMと似たプレスフレーム製に改良された各種56式が登場しますが、レシーバー製造工程の違いのみで機構は削り出しフレームのものと同じになります。
木製ハンドガード・グリップのものとプラスチック製のものがあり、今回の写真のものは後者となります。56式シリーズは他国にも積極的に輸出されていて、世界中の戦場で使用されています。


AIMS 7.62x39mm ルーマニア。
ソ連よりライセンス生産していたAIM(ルーマニア製AKM)を独自にフォールディングストックモデルに改良したライフル。

東ドイツ製AKMS(MPi-KMS)に似たワイヤーストックを持ち、合板製ハンドガードと一体で削り出されたフォアグリップが特徴的です。

ワイヤーストック軸は左側面側にオフセットしており、右利き射手のみを想定したつくりとなっています。
構成部品においてソ連製AKMとある程度の類似性・互換性はあるものの、全く同じパーツというものは存在しません。


旧ソ連時代、1970年代にAKMSの試作カービンを小口径化したものが、こちらのAKS-74U。口径は5.45x39mm。
ラッパ状となった特徴的なフラッシュハイダーには、大きなガス溜りがあり、ショートバレルから来るバレル内圧力不足による作動不良を解消する役割を持ちます。
70年代当時、ソ連では有用なサブマシンガンが無く、その代用として特殊部隊の近接戦闘用や車両乗務員などがこのAKS-74U装備していました。


と、いつものオモチャ(トイ)としてのテッポーから趣向を変え、実銃メインでの話題を中心にお届け致しました。
美術品として新たな位置付けを開拓したシカゴレジメンタルスの「無稼動実銃」。

「無稼動実銃」はコインの収集と同じく、製造数、製造国、製造時代、特徴の違いを楽しむものと言え、「銃」という特殊性がある為、発射機構こそ失われているものの、その他の部分ではオリジナル性を重視した資料価値高い物品です。
無稼動実銃のその1つ1つを手に取りじっくりと見つめる事で、その銃が生まれた歴史や製造年代、使用国、保存状態、希少価値の違いに楽しみを見出す事が出来る、違いの分かるオトナの趣味と言えるでしょう。

「無稼動実銃」は日本国内での法律に従い、本来の実銃には当然にして備わっている発射機構のその主要機能を完全にオミットされています。また、「無稼動実銃」は、現在一般的に①原則所持が禁止されている実銃、②モデルガン、③エアソフトガンと、3つにカテゴライズされる銃関係のカテゴリーにおいていずれにも属さない「第4のカテゴリー」として特殊な存在となっており、まだまだ認知がされていないのが実情です。

実物の銃というイメージが先行して、「上級コレクター向き」というイメージを持たれがちな「無稼動実銃」。しかしながら、実は何も特殊な人が興じる趣味ではなく、ごく普通の方が集めている品です。

興味を持った瞬間から趣味の世界を広げる事が出来ます。学校での勉強とは違い、趣味の世界での勉強は探究心の賜物と言え、自発的に、そして貪欲な知識欲を刺激される事でしょう。

さあ、皆さんも「無稼動実銃」の世界へ一歩踏み込んでみませんか。きっと新たな知識欲を刺激されると思いますよ!

撮影協力:無稼動実銃専門店 シカゴレジメンタルス
シカゴレジメンタルス ホームページ:http://www.regimentals.jp/

更新:2010年01月25日

RELOAD vol.003

対テロ特殊部隊としてSEALsから独立を果たしたDEVGRU(Development Group)。現在U.S.SOCOM(アメリカ特殊作戦軍)隷下のJSOC(Joint Special Operations Command:統合特殊作戦軍)管轄となり、その過酷な任務と秘匿性の高さからも、特殊部隊SEALの中でもエリート中のエリート隊員の集まりといえるでしょう。その為、マニアのみならずとも、各隊員が所有する銃器や装備に注目が集まるのは必然と言えます。

今回はそんな注目の高いDEVGRUにスポットを当て、入手のし易いものや、代用が出来そうなアイテムを中心にしたスタイリングテキスト調にまとめ、「DEVGRUそのもの」ではなく、比較的お手軽にDEVGRU風のスタイルアップの参考になればと考えています。



前面からと背面からの2枚の全身写真。装備としては、MICH2001にBHI製のHPFU、LBT6094といった組み合わせ。また、携行するメインの銃器は、ここ最近メディアでの露出も高いHK416となっています。

では各部の細部に渡ってご覧頂きましょう。



MICH2001のヘルメットには、Wilcox's L2 G05 Three Hole NVG Mounting Systemが取り付けられています。
[PDF] Wilcox's L2 G05 Three Hole NVG Mounting System

ヘルメット自体は周囲に溶け込ます目的だけでなく、コスプレとしての”使い込んだ感”を醸す為に、全体をTAN系統の複数のカラーによりスプレー塗装がされており、よりホンモノっぽい雰囲気を演出するのに一役買っています。

ヘルメットの各部にはVelcro Industries B.V.のメステープが貼付されおり、ヘルメットのサイドには血液型を表す「O POS」と、LBT(London Bridge Trading Company)の「GK11」のパッチが貼られています。前頭部の左右に配置するベルクロ メスは、Petzlのヘッドランプや、ヘッドランプよりも更に小型な形状となっているCrye Precison製 VisorLites™の取り付けを想定しています。また、後頭部には、夜間での任務を想定したMS-2000 Strobe Lightが備え付けられている他、チンストラップ(顎紐)はOps-CoreのACH Head-Loc™ Retention System X-Napeとなっています。
Velcro Industries B.V.
London Bridge Trading Company
Petzl
Crye Precison LLC VisorLites™
ACH Head-Loc™ Retention System X-Nape / Ops-Core
参考:DIFFERENCE BETWEEN H-NAPE AND X-NAPE:


ヘルメット繋がりで若干の余談ですが、こちらは最近メディア露出が高いOPS-CORE FAST Bump Helmet。Ops-Coreでは防弾性能を持ったバリスティックモデルと、軽量なカーボンファイバー製のものがラインナップされています。
なお、FASTは(Future Assault Shell Technology)の略称となっています。
米軍TASKフォースなどの混成部隊で一部隊員の着用が確認され、急激に脚光を浴びているこちらのヘルメット。カラーバリエーションも出揃い、様々な部隊下での使用も可能。
今回のようなシチュエーションでも一工夫のアイテムとして取り入れてみると面白いかもしれません。
OPS-CORE FAST Bump Helmet
OPS-CORE FAST Bump Helmet / Military Morons

そして次はアーマー部分にスポットを当ててみましょう。

海外のミリタリーフォーラムなどでも見掛ける機会が多くなりましたLBT 6094をベースにEAGLE社製のM4マグポーチ(ダブル)が取り付けられています。

一部のコスプレメインとした上級ユーザーの間で浸透している装備へのウェザリング。上記写真のモデルが着用のナイロン装備においてもスプレーによるウェザリング処理がなされています。
スプレー塗装の際に使用するカラーはBlackを基調とした数色のカラーを使用し、塗料の粒子が細かい状態で付着するよう、距離をあけて吹き付けます。全体的にBlackの粒子の付着が確認できるようになると、シンナーを染み込ませた雑巾で擦り、付着したBlackの塗料を引き伸ばします。
このような手順を踏むことで、実際の戦場で使い込んだかのような「油汚れ」の状況が再現できます。
最初は勇気がいる作業ですが、簡単に風合いが再現できるので、ご興味のある方は是非一度お試し下さい。

次に、右脇腹付近に取り付けられているのは、BlackHawk!社製のCQCホルスターとなり、セカンダリーとしてSIG社のP226R(東京マルイ製ガスブローバックハンドガン)を携行しています。CQCホルスターは、Blackベースのものを、スプレー塗装とシンナーによるウェザリング処理が施されています。
東京マルイ SIG P226R / Dynamic Store ARGUS
BlackHawk! CQC Holster for SIG P226R / Gun Shop FIRST

胸元付近にはSharpieのマーカーや、IRサイリュウム、Streamlight社製のMicroStream®が差し込まれています。これらの小さなアイテムも全体のボリューム感や”ソレっぽさ”を演出するには欠かせない「マストアイテム」と言えるでしょう。
Sharpieマーカー / Volk Tactical Gear
Streamlight社 MicroStream® / Access Overseas


LBT6094の着脱およびサイズ調整の要領。基本的な要領としてはその他のアーマー類と同様にフロント部分を上方へ取り外し、脇腹付近にあるカマーバンドで調整しています。
アーマーと胴体にアソビがあり過ぎると、必要以上に重みを感じ、疲労感が増すので、緩め過ぎないように調整を図る事が重要。フィット感のある状態とルーズな着用状態とでゲーム中の疲労感を比較すると、調整具合の重要性を肌で感じる事ができる事でしょう。
なお、単独での着用が難しい場合は、一緒にゲーム参加する周囲の人たちに手伝ってもらうようにしましょう。

PLATE CARRIER
⇒左:LBT 6094 / London Bridge Trading - 東京キャロル
⇒右:LBT 6094タイプベスト / エチゴヤ新宿店
上述のモデルにおいて着用されているPlate Carrierは実物London Bridge TradingのLBT 6094。主に特殊部隊系の隊員で愛用され、コンパクトながらも拡張性が高く、前後のみならず左右にも防弾プレートを装用する事が可能です。
特殊部隊着用としてもメディア露出が高いこちらのプレキャリは、ミリタリーホビー用途でのモデルアップが各社から行われており、それらの入手は比較的低価格で行う事ができます。



メジャーブランドBlackHawk!からリリースされたI.T.S. HPFU(High Performance Fighting Uniform)。従来型のBDUやコンバットシャツから後発で市場投入となったこのHPFUには随所に改良が加えられています。外観上における最大の特徴として挙げられるのがポケット内部に配置された止血帯。動脈が流れる四肢に配置するポケット内部へ止血帯を常備する事で、負傷時における止血措置を確実に行えるよう配慮されています。

ベルトはSEALs隊員も愛用とされる、Bianchi(Safariland) B9 Fancy Stitched Beltを装着。このBianchi B9ベルトは、天然の革の銀面(表面)を活かした”Full grain leather”。ナチュラルオイルのTAN仕上げとなっており、使い込むことで体格にフィットしてきます。
Bianchi LEATHER BELTS
BAE systems - Safariland - Bianchi

また、個性を活かしたい方にピッタリなのが、VOLK製のV-9 LEATHER BELTがオススメ。V-9ベルトは、貼り合せ無しの上質サマーオイルレザーにVOLKロゴと狼のシンボルマークが刻印されたオリジナルレザーベルトとなっており、さり気無い箇所にキラリと光るファッション性高いアイテム。
VOLK V-9 LEATHER BELT / Volk Tactical Gear

BlackHawk! I.T.S. HPFU
⇒左:BHI ITS HPFU Performance Jacket
⇒中:BHI ITS HPFU Performance Shirt
⇒右:BHI ITS HPFU Pants
お問い合わせ:東京キャロル
雰囲気を楽しむだけの代用品としては、Rothco製のピクセル・デザートBDUや、ミリタリーホビー用途としてリリースされているBDUなどで楽しむことも良いかもしれません。

VOLK V-9 LEATHER BELT
貼り合せ無しの上質サマーオイルレザーにVOLKロゴと狼のシンボルマークが刻印されたオリジナルレザーベルト。サマーオイルレザーは1枚革で厚みがあり、更に革全体に浸み込んだオイルにより程好い柔軟さを実現した希少で上質な牛革を採用しています。バックルは海外取り寄せのビアンキタイプで真鍮製のスナップボタンにより取り外しが可能です。ベルト全体に施したステッチラインがSEAL採用のあのベルト風でアクセントになっています。
VOLK V-9 LEATHER BELT


Bianchi ベルトと接続されたランヤードは、CSM製のSafety Lanyardとなっています。HPFUのベルトループにはBlackHawk!製のカラビナと接続しています。
CSM Safety Lanyard / WARRIORS Blog


ニーパッドはARC’TERYX Knee Caps。軽量でズレ難いという評判から、PJやSEALsの隊員の間でも着用が多数確認され、流行に敏感な日本のユーザーの間でも瞬く間に広まりました。

こちらのニーパッドも他の装備類と同様に軽くウェザリング処理を施し、新品ながらも随分と使い込んだ風合いを演出しています。
NONBRAND 軽量膝当て
小型軽量のニーパッド。
ウェットスーツなどに使われるウレタンを利用した簡易膝当て。簡易型ではありますが機能は充分でその軽さと相まって非常に使いやすくなっています。
機動性を重視するアタッカーにオススメのニーパッド。
ニーパッド全体の形状が膝の形に合わせ湾曲したデザインとなった要最小限の形状となっています。
また、裏面はカップ状になっており、膝にピッタリとしたフィット感を得ることができます。素材も固すぎず柔らかすぎずの絶妙な加減となっています。







NONBRAND 軽量膝当て / ARGUS

続いてはプライマリーとして携行しているHK416について、装着アクセサリー類のご紹介を致します。

VFC製のHK416コンバージョンキットをベースに、内部はトリガー・レスポンスの向上に定評高いSystema社製 Revolution Gear Boxを組み込んでいます。
フロント、リアのサイトは共にHK416純正の形状を残しつつも、オプティクスにEOTechをチョイス。RailにはVFC製のPEQ-15タイプを搭載しています。いずれもTAN/FDE調とし、BKとのツートン調としたアクセントにもなっています。

ライトには短小で武骨なスタイルが特徴的なSUREFIRE M951XM07を選択。Knights社のフォアグリップにテープスイッチを配備し、ラバーバンドで巻き付けています。

そして、SOCOMスタイルのHK416には欠かせない、ハイダーはワンオフ・カスタム(非売品)で製作したB.E. MEYERS製の249Fを再現し、取り付けています。
B.E. Meyers

VFC HK416 D145RS
H&K社が作るM4、HK416。単なるクローンモデルでは無く作動方式を変更するなど独自の改良も多数加えられさらに高性能なカービンライフルとなっています。
米特殊部隊では既に一部に納入実績もあり、次期主力ライフルかその中継ぎのモデルとして高い注目を浴びています。
D145RSはM4ノーマルの同様のバレル長のスタンダードモデル。
VFC HK416 D145RS




実銃におけるBE Meyers™ Flash Hiderの効果を比較した写真。向かって左がフラッシュ・ハイダーそのものが取り付けられていない状態となり、右がBE Meyers™ Flash Hiderを取り付けた状態での射撃シーン。


実銃では射撃時のマズル・フラッシュを抑える効果が期待できるフラッシュ・ハイダーですが、エアソフト用途では当然そのような効果は必要としません。単なる外見上でのアクセサリーとして個人の好みでこうしたアイテムをチョイスする事が最も重要と言えるでしょう。


こちらは先程のHK416をベースとしたものとなり、取り付けアクセサリー類において若干仕様が異なります。
Railに取り付けられたライトは、上述でご紹介のSUREFIRE M951XM07よりも小型で軽量となるITI製のM3X Long Gun Model FDEカラーとなっています。
フォアグリップはKnights社のものから、よりグリップ力が強い形状となったCQD製のフォアグリップへと変更。
また、最も大きな特徴としては、装着されているマガジンが通常のものよりも大容量となった40連マガジンとなっています。
通常、SEALsでは40連マガジンの装着がデフォルトと言われている事を受けての再現となり、こうした箇所で自分好みのコダワリを主張してみると趣味としての奥深さが楽しめる事でしょう。


東京マルイから発売された”次世代”電動ガンのSOPMOD M4。”次世代”の位置付けに恥じぬ、電動ガンながらも射撃時における強いリコイル・ショックのギミックが追加され大ヒット商品となった事は記憶に新しいところ。このギミックの追加によって各地のサバイバルゲーム・フィールドでは、白熱したゲーム展開が繰り広げられています。
そんな大人気の次世代電動ガンのカスタム・レシピについては、既にここミリブロでも多くのユーザーが思い思いのカスタムを行い、趣味の世界に興じている様子がレポートされているので、是非参考にしてみて下さい。

東京マルイSOPMOD M4
待望の次世代電動ガンにM4シリーズが登場。レイルハンドガードを標準装備しストックはクレーンタイプと言うイキナリの決定版です。バッテリーをストック収納式としているにもかかわらずストックのスライドもOK。 ブローバックはリコイルエンジンをストックパイプ内に配置しさらにダイレクト感を増しています。 また新たな機能としてボルトストップ機構を追加。ノーマルマガジン使用時、残弾がゼロになるとボルトがストップします。
東京マルイ次世代電動ガンSOPMOD M4

今回ご紹介の上記写真においては「特殊部隊での使用」をイメージし、ミリタリーユースでのカスタム例として組み上げてみたものとなっており、銃全体をTAN系統のカラーで吹き上げ、使い込んだ風合いを再現しています。

搭載されたオプティクスはELCAN Specter DR BK。(Specter=幽霊、妖怪、DR=Dual Role:2つの役割の意味)
Aimpoint、Trijicon、EOTechといった光学機器の搭載は既に多くの写真が出回る中、US SOCOMでの採用後、ここ最近急激に特殊部隊を中心に普及が進むELCAN Specter DR。本体左側にあるレバーを切り替える事で1倍から4倍へと倍率の切り替えを行うことができます。
「特殊部隊=TAN/FDE系統」のカラーをイメージしますが、民間仕様とされるBKのタイプを使用する隊員の姿も確認され、今後益々注目を集めるオプティクスと言えるでしょう。

最後に好みに応じてオプティクスやストック、レシーバーなど各パーツ、アクセサリー類にナンバリングを書き記すと、より雰囲気を引き立たせる事ができます。


U.S. Army photo by Spc. Gino Palu
アフガニスタン南部のZabul州で反対武装勢力の壊滅作戦を展開する米軍兵。写真は今年2009年10月のものとなり、最新米軍装備の特徴がよく表れた1枚と言えます。

こちらの隊員が携行するM4 CarbineにはDaniel Defense Mk18 RISⅡが、そして搭載されているオプティクスには件のELCAN Specter DR( w/Doc) が確認できます。


パンチの効いたワンポイント・アイテムとしてオススメなのがこちらGARMIN foretrex 101 GPS(Global Positioning System)。付属のバンドで固定するだけでなく、写真のようにLBTから発売されている専用ポーチ LBT-2626A GPS Wrist Pouch CBを用いると雰囲気がアップします。
なお、写真にあるLBT-2626A もBKのスプレーで塗装し、油汚れを演出しています。

LBT-2626A GPS WRIST POUCH
LONDON BRIDGE TRADING COMPANY 2009年 生産のGPSポーチが入荷しました。
GARMIN NFORTREX 101専用ポーチです。日焼け・ショック等の外的要因からGPSを守ります。
GPSを挿入したままで操作が出来ます。

伸縮素材のアームバンドで腕にもSOPMOD/M4等のバットストックにも取り付ける事が可能です。

材質:100デニア コデュラナイロン+
色:OD,COYOTE TAN,BLACK
(1 7/8"L x 3/4"W x 4 1/2"H)



LBT-2626A GPS WRIST POUCH



FN SCAR-L を持つSEALs隊員をイメージした写真。トイガンの業界にとどまらず、ミリタリーFPSなどでも一斉風靡をした感のあるSCAR。
こちらの写真では台湾WE社から発売中のガスブローバックモデルのものを使用しています。

FN SCAR / TAN
FALやMINIMIで有名なベルギーのファブリックナショナル(FN)社が主に特殊部隊向けに開発した次世代突撃銃、SCAR。
マウントレール(上面及びハンドガード部下部)・可変式チークパッド・伸縮可能。左右どちらからでも操作出来るアンビセレクター&マガジンキャッチも装備。
FN SCAR / TAN


ガスを用いたパワーソースの場合は気温に左右される為、冬場での使用には制限がなされてしまいます。しかしながら、電動ブローバックでは再現できない迫力あるリコイルは他に代え難い楽しみである事は間違い無いと言え、電動全盛の中でも根強い人気があります。
また近日には、完成度や質感に定評のある同じく台湾製のメーカー、VFCからもSCARのガスブローバックモデルがリリースされるとの情報もあり、冬真っ盛りの今から既に春先が待ち遠しいファンも多い事でしょう。


以上、今回は特殊部隊SEALsを題材にし、「ソレっぽい雰囲気を再現する」をコンセプトにお届け致しました。何かと注目の高いHK416や、大ヒット商品となった東京マルイSOPMOD M4、トイガンだけに留まらない人気のSCARにも話題を触れ、これからのトイガンライフにお役立て頂ければ幸甚に存じます。

さて、次回のRELOADは「AK特集第1弾!」をお届け予定です。お楽しみにお待ち下さい。

更新:2009年12月09日

RELOAD vol.002


第2回目のカバーも引き続きレンジャーフィギュアをモデルにしました。最近のミリタリー・フィギュアは実に良く出来ています。
写真のフィギュアはウェザリング(汚し加工)を一切行っていませんが、デフォルトで既に何となくソレっぽく仕上がっていますね。



さて、こちらはホンモノの米軍レンジャー隊員の写真です。
レンジャーの本拠地ジョージア州フォート・ベニングで開催された2007年度「Ranger Rendezvous(レンジャー・ランデブー)」での1コマ。

Ranger Rendezvousは2年に一度開催され、1,000名近い陸軍レンジャー隊員が参加し、空挺作戦などを繰り広げます。写真はそんなRanger Rendezvousの中で行われた射撃競技で奮闘中のレンジャー隊員。この射撃競技は、3人1組のチームで行い、全員がフル装備状態で1マイル(=約1.6Km)のコースを様々な体勢から射撃を行うというもの。タイムとその射撃の正確さを競います。
Ranger Rendezvous / rangerrendezvous.soc.mil

この写真のレンジャー隊員が使用するM4のストックにも輪ゴムが取り付けられています。光の加減などで断定的な事は言えないかもしれませんが、先程の輪ゴムの比較写真をご覧頂くと、こちらの写真にある輪ゴムも白っぽい輪ゴムに見えます。


装備に取り付ける小さなアイテムの固定や、余剰となったヘッドセットのコードを収納する時などに用いられるものに輪ゴムやベルクロテープ、結束バンドなどがあります。
中でも入手がし易く、フレキシブルに使用できる輪ゴムは生活に密着した道具としてだけでなく、先程の写真にありましたように、戦場で活躍する兵士の身近にも存在します。

ホビーにおけるミリタリーでは、そうした小さなアイテムにも注目してみると面白いと言えるでしょう。
上記写真にある2つの輪ゴムの比較は、日常生活で使っている輪ゴムと、実際の”現場”で使われている輪ゴムとを比較したものです。

【A】Made in USAのもの
【B】こちらの輪ゴムはホームセンターなど日本国内で市販されているもの。

この2つの輪ゴム比較において、最も注目すべきは色味とその質感です。
特に色味については一目瞭然の違いがあり、白っぽい色味となったものが米国製の特徴。
ウェザリングなどで質感、リアリティアップを図った後は、こうした小物のアクセントにも気を配って、趣味の世界を愉しみたいところです。

アメリカ製ゴムバンド
止血帯を止めたり、ストックにサイリュームを挟んだりと活躍してくれるゴムバンドです。
なぜ「アメリカ製」にこだわるかというと、その色にあります。日本で売られているものは赤みが強く、ミリフォトの雰囲気とは違う物です。前回入荷時は、ブログに上げる間もなく完売いたしました。気になる方はお早めにお願いします。
価格:1袋315円税込、1箱1,260円税込(約5袋分)
サイズ:S、M
⇒問い合わせ:アメリカ製ゴムバンド / Warriors



米国カリフォルニア州のFort Braggで実施された訓練の模様。MH-47 Chinook(チヌーク)での撤収前に擬似都市内をパトロールするアメリカ陸軍第75レンジャー連隊第1大隊。
CH-47の名で自衛隊でも採用されているこのチヌーク、語源はアメリカ北西部に住むインディアンの一部族の名称から由来しています。

そして先程のモデル(フィギュア)と同様に、こちらのレンジャー隊員も腹付近にAN/PRC-148 MBITRを取り付けている事が分かります。
右手首にレンジャー隊員に多く見られる簡易型GPSのGARMIN FORTREK 101の装着がある事や、所持しているM4 CarbineにはEOTech 553 TAN、AN/PEQ-15 TAN、ITI M3X TANといった装着があり、東京マルイ社から発売された次世代電動ガンM4シリーズの発売でこの手のアイテムをレプリカを織り交ぜながら組み合わせを楽しむゲーマー諸氏にとっても参考となる写真と言えるかもしれません。

メディアでの露出も高いこのAN/PRC-148 MBITRは、JTRS(Joint Tactical Radio System:統合戦術無線システム)によってアメリカ軍が開発を進める次世代の無線通信システム計画(JEM:JTRS Enhanced MBITR)の一環として進められ、DID(Defence Industry Daily)によると2007年初頭にはThales Communications社が米軍から大量の追加発注を受けています。

JTRSは次世代無線通信システムの一翼を担うべく、従来の音声による通話とデータによる通信の両方を実現したソフトウェア無線として開発されています。
これにより、米軍内におけるあらゆる通信の設備において要求される様々な用途に使用されることを前提とした大規模な計画となり、その結果コストがかさみ過去に数度に渡っての計画見直しを余儀なくされた経緯があると言われています。

実物PRC型の無線機においては、日本での使用は電波法に抵触する為、今回ご紹介したスパルタン製の「ダミーラジオ」はミリタリーファンにとっても朗報。
各部パーツの再現にも最大限配慮されており、スイッチ類はモナカ状ではあるものの、思わず操作してみたくなる出来栄えです。特定小電力無線のトランシーバーをこのスパルタン・エアソフト製のダミーへ組み込むには加工が必要ですが、それ程高い技術を必要とするものではないので、不慣れな方でも十分に楽しめます。


そして次にこのモデル(フィギュア)が装着しているGEARに着目してみましょう。
こちらは実物でいうところのEAGLE Industories製 RRS-V-MS(Rhodesian Reconnaissance Vest)。
メディア露出も高いEAGLE社のローデシアン・ベストは、ショルダー・ストラップ(肩紐)付近の形状が特徴的。ローデシアンはEAGLE社の生産ロットの違いであったり、各方面からの要求に応じて大小様々な差異のある展開が確認されています。
こちらのモデル(フィギュア)は、マシンガンナーというポジションになっており、お腹付近にSAWマガジンポーチが取り付けられています。
上着にはSSC(United States Army Soldier Systems Center)のNATICK研究所とOrc Industries社の共同開発により2003年頃からリリースされたPCU(Protective Combat Uniform)を着用し、その上からP.A.C.A.(Protective Apparel Corporation of America)製のソフトアーマー着用しています。
EAGLE製ローデシアンはバックプレートキャリアが取り付けられ、前面だけでなく背面での防御も考慮された組み合わせとなっています。
NATICK Soldier Systems Center
United States Army Soldier Systems Center / Wikipdia
Orc Industries
Protective Apparel Corporation of America


向かって左の写真、こちらがEAGLE社で掲載されているローデシアン。
そして向かって右の写真が2007年のレンジャー・ランデブーでパラシュート降下訓練を終え、降下地帯に集まる熟練のレンジャー隊員。こちらの”クリント・イーストウッド”風の兵士が着用しているのはEAGLE製のローデシアン・ベスト。カラーは日本のゲーマーの間でも人気が高いRG(Ranger Green)。胸付近のパネルはお腹付近にあるマップポケットへ折り畳んで収納しています。
当初のRLCS(Ranger Load Carrie System)ではG1(Generation1)の位置付けとなる艶消しのRGが配給されていた模様で、RLCSファンにとっては根強い人気のカラーと言えるかもしれません。


UO(Urban Operations)中のレンジャー隊員をイメージして撮影してみました。MOUT(Military Operations in Urban Terrain)とも表現される訓練では都市部での戦闘を想定し、閉所戦闘を含めた訓練が行われます。


こちらはタクティカル・リロードを行う様子をフィギュアで再現しています。手に持つ2本のマガジンの形状が「L型」となることから、このリロード方法を「エル・シェイプ」と呼ぶ事もあります。

ここ最近日本のゲーマーの間で盛んに行われているタクティカルトレーニング。ブームの火付け役とも言えるマグプルダイミナックスの華麗な映像に酔いしれた方も多い事でしょう。
マガジン交換におけるスタイルは、Military、Low Enforcementそれぞれの場面で推奨されているものが異なると言われ、一概にどのスタイルが正しいと言うわけではありません。

しかしながら、サバイバルゲーム時でも同様にリロードタイムを短縮させることがリスクを軽減させる事に繋がるのは言うまでもありません。
ゲーム中のマガジン交換は先にマガジンを銃本体から取り外すのではなく、次のマガジンを先に取り出してから、空になったマガジンを抜いて交換するようクセ付ける必要があります。




さて、いかがでしたでしょうか。1/6フィギュアのレンジャー隊員をモデルに2回の配信に分けてお送りしました。

次回のRELOAD!はU.S. Navy SEALs TEAM6 「DEVGRU」(実寸大)をイメージに、簡単お手軽スタイリングテキストを配信予定です。
順調に撮影も終了し、ただいま編集作業の真っ最中です。お楽しみにお待ちください!では~。

更新:2009年09月29日

RELOAD vol.001

ミリブロ公式コンテンツ「RELOAD」創刊(?!)

「RELOAD」は米軍を中心とした最新の装備や銃器にスポットを当てて展開する資料系コンテンツです。これから本格的にコスプレ要素を取り入れてサバイバルゲームに参加してみたいと思っている方や、とにかく何かセットアップの参考にする資料が欲しいという方に少しでもお役に立てればと考えています。

いつまで続くか分かりませんが、気長にやっていこう!をコンセプトに遊び心あるスタッフが綴るブログにどうぞお付き合い下さい。

タイトルのネーミングは色々考えてみましたが、「RELOAD」となりました。「LOADING」ではなく、「RELOAD」です。なぜ文頭に「RE」を付けたかと申しますと、「もう一度原点に戻って、再装填」という意味合いを込めています。

何かと世間の風当たりが強いこの趣味の分野では、肩身の狭い思いをする事も多くありますが、「ミリタリー」をこよなく愛す気持ちと、その止め処無く湧き出る「好奇心」や「探究心」の「本質」に戻って綴り、これが1つのきっかけとなり、改めて「ホビーとしてのミリタリー」について愉しみを共感得る事ができれば・・・と考えています。

そして第1回目となる今回はHot Toys製のUS Army Ranger 75th Regiment (M249 Version)をモデルに投稿したいと思います。
「また、何で75th Ranger?」とお思いの方々もおられる事でしょう。これには深い理由が・・・全く無く、たまたま手元にあったので・・・という簡単な動機です。



Rangers Lead the Way・・・レンジャーが道を拓く

アメリカ陸軍 第75レンジャー連隊。
米国本土の南東部に位置するジョージア州フォート・ベニングに本拠地を持つ第75レンジャー連隊。
フォート・ベニングは、アメリカ陸軍の歩兵隊の中枢として、またスクールとしての顔を持ちます。
このフォート・ベニングでは、毎年10万人以上の兵隊が隊を成し、週7日・年間50週、日々たゆまぬ努力により過酷な訓練をこなしています。


今回のモデルとなったフィギュアもそんなフォート・ベニングの一員「75th Ranger Regiment」。

写真は、Hot Toysから発売中のレンジャー隊員フィギュアをモデルに、市街地をイメージした訓練でのシーンを再現してみました。

75th Ranger Regiment (M249 Ver)
ホットトイズ社の「ミリタリー」シリーズにUS Army Ranger 75th Regimentがラインナップ!
今回リリースされる第75レンジャー連隊は、特殊部隊の支援を担当することも多く、あらゆるスキルが要求される米陸軍の緊急即応部隊。
パラシュート降下は勿論、山岳戦や熱帯戦の訓練を受けた精鋭部隊がホットトイズにより高品質で立体化だ。こちらは機関銃のM249が付属するバージョン。
もちろん、その他にも細部まで徹底的に再現された武器などのアクセサリーが多数付属し、圧倒的なクオリティーとボリュームを感じる納得の仕上がりだ。
⇒問い合わせ:US Army Ranger 75th Regiment (M249 Version) / ガンショップFIRST

アメリカ陸軍第75レンジャーは通常戦闘と特殊作戦の両方を遂行できる3個大隊から成る精鋭部隊。レンジャー部隊への入隊には陸軍の中でも「空挺資格」を持つもののみが志願でき、志願者は過酷な養成課程を経てレンジャー肩章が手渡されます。

日本の陸上自衛隊のレンジャー養成課程においても、米陸軍のレンジャー訓練内容の多くを参考にしていると言われていますが、米陸軍のレンジャーが「連隊」を形成して任務を遂行するのに対し、陸自のレンジャーの場合、レンジャー課程をパスした隊員に対してMOS(Military Occupational Spesiality:特技区分、付加特技)が付与されるにとどまり、連隊を形成するわけではない点が大きな違いと言えます。※
※原則としてレンジャー資格保持者で形成される「特選群」を別格とします


米軍のレンジャー部隊には即応性と柔軟性の両方が求められ、その任務内容からも特殊部隊のサポート役をこなす事が多い事から、「特殊部隊」として分別された紹介がなされる事が多くあります。
また、同じく陸軍の特殊部隊として名高い「グリーンベレー」の登竜門としてレンジャーを通過点にする者も多く、事実上「グリーンベレー養成機関」との顔を持っています。


Photo by FN Manufacturing, LLC.

冒頭にありますジャケット写真で隊員(フィギュア)が持つ銃器はFN社のMK46 MOD1。
M249として米軍へ納入されているMINIMI(Mini Mitrailleuse)には多様なモデル展開がされています。
今回のMk46はRangerやSEALsといった特殊作戦任務からの要求により造られたM249の改良モデル。標準的なM249における本質的な機能性と信頼性を継承しつつも、軽量化を実現させています。

現在FN社で公開されている上記のMK46 MOD1の写真を今回のフィギュアのそれとで比較すると、レールが下向きとなっている点や、弾速(ガス量)調整機構が無い点など細部の違いがあります。


Mk46本体における重量削減に当たっては、軽量化された新規バレルへの取り替えを始め、各所の素材選定の見直しを行う事から始められ実現しています。

中でもとりわけ着脱式のチタン製のバイポッドについては、前方へ重量がいきがちな「フロント・ヘヴィ」状態におけるウェイトバランスの向上の観点からも、バイポッド自体の重量削減は大変重要であるといえます。
また、素材としてのチタンは、鋼鉄以上の強度を持ちつつも鋼鉄と比較して45%近くも軽量である点や、一般的に工業用品として用いられる他のどの金属物質よりも金属疲労が起こりにくいといった、チタン独自の性質を最大限に活かした選定といえます。

そしてMk46には現代の戦闘には欠かせないレールシステムの搭載がされており、PEQに代表されるIR/IlluminatorやFlashライト、フォアグリップといった装着を実現し、高い拡張性を実現しています。
見た目の重厚感とメディア露出の高さ、そして何と言っても「特殊任務」に従事する隊員の御用達というキーワードからも、このMk46にはファンが多く、トイガンにおけるモデルも複数ラインナップがされています。


今回登場のモデル(フィギュア)では、上記写真赤枠内の箇所にMBITRが取り付けられています。

リアルサイズのダミーラジオとしては、通信機としての機能がオミットされたものが過去にも登場していますが、少し前に発売され、そのリアルに再現された外観と、通信機としても活用できる構造から人気を博しているSPARTAN Airsoft製のダミーラジオケースについて触れてみたいと思います。
Spartan Airsoft


SPARTANのMBITRはガワだけとなっており、中に小型無線機を収納する事で無線機としての機能性を併せ持った本格的なレプリカとすることができます。
箱出し状態では赤枠内にリブ状のパーツが存在しますが、それらをニッパやラジオペンチで取り除きます。いずれも切り落とすというよりも、何度かグネグネしているうちに捥ぎ取れます。
加工の工程はWarriors Blogに詳細が掲載されているので、そちらを参考にされると分かり易いかと思います。
WARRIORS-328「スパルタン製MBITR改造」


ICOMを収納するとこのような感じになります。後はフタとなっている2つのパーツをパチンとはめ込むだけ。
MBITRの左横にあるのは、U.S. Navy SealのUniversal PTT。こちらは精巧に造り上げられた韓国TEG社製のレプリカ。もちろんPTTとしての機能を兼ね揃えています。写真は軽くスプレーで吹き上げた「ウェザリング仕上げ」となっています。
NAVY SEAL UNIVERSAL PTT(レプリカ)
シールズで使用しているPTTスイッチ。レプリカのCOMTACヘッドセットとICOMのシーバーに対応したモデルです。
本体は実用本位の非常にシンプルな作りとなっており、接合部のカバーもシッカリとしています。
またアーマー装着時に取り付けできるよう、背面には金属製の非常にガッチリした作りのクリップが用意されており、360度回転できる為、体勢にかかわらない操作性を実現しています。
⇒問い合わせ:NAVY SEAL UNIVERSAL PTT(レプリカ) / エチゴヤ



次にこちらがウェザリング(汚し加工)したものと、メーカー箱出し状態のPRC-148 MBITRを並べた写真です。どうですか、スプレーを吹き上げるだけでも随分と雰囲気が違う事がお分かり頂けると思います。

更にこだわりを持ったカスタムは「特小工房」をご覧下さい。素晴らしいカスタムが紹介されています。
特小工房 製作記
SpartanAirsoft AN/PRC-148 MBITR変身キット
各部がリアルサイズで再現されたダミー無線機です。本体のディスプレイやボタン等も全てダミーとなっていますが、大変リアルな仕上がりです。付属のコネクターを使って、本体内部に小電力トランシーバーなどをセットすると、お手持ちのトランシーバーがPRC-148に変身します。ComTacIIヘッドセット等と併用すれば、抜群の完成度!


⇒問い合わせ:スパルタン AN/PRC-148 MBITR変身キット / ガンショップFIRST

箱出しそのままの状態ですと、黒光りしたいかにも新品状態となっていますが、スプレー塗装で軽く吹き上げてあげると戦場を共にしたような雰囲気を出す事ができます。

ウェザリングの方法についてはまた別の機会で写真付きの解説を掲載してみたいと思います。
今回はその流れを簡単にご説明します。
「使い込んだ感」を出すこの手のウェザリングは、あまり綺麗に仕上げる事を考えず、とにかく「テキトウ」にやると良い具合に仕上がります。

まずはTAN系統のスプレーを濃淡で2,3種類用意します。塗料の粒子はなるべく細かいものを付着させるようにする為、距離を比較的とって吹き付けます。この時に1箇所に集中して吹くのではなく、サーっと素早くスプレーを移動させながら少しずつ表面の色味に変化をつける程度で行って下さい。
用意したTAN系統のスプレーは好みに応じて濃淡を使い分けます。一通り吹き付けが終わりますと、シンナーを用意します。
ティッシュや雑巾にシンナーを染み込ませ、カドやスイッチ、液晶パネルなどを中心に塗装を剥がし落とします。
この時にキュッキュッと綺麗に拭き取ってしまわないように注意しましょう。拭き取りの要領としては、ポンポンと上から叩くようなイメージで塗装を落とします。そうする事でウェザリングの本来の目的である「使い込んだ感じ」がよりリアルなもので仕上がるはずです。


こちらはブレード式アンテナを装着させたAN/PRC-148 MBITRとの比較。ブレード自体はSPARTANより先行して発売されていたNB(ノンブランド)のPRC-148タイプ ダミーラジオから取り外し、装着しています。SPARTANのMBITRへの取り付けに当たっては、本体との接合箇所を若干加工する必要があります。
(写真のブレードアンテナは加工せず仮での接合状態です)


イラク・サドルシティーにある検問所付近で監視する米陸軍第1師団所属の兵士。この日、町では地元商店主に対する販売説明会が開催され、付近一帯に警戒態勢がとられました。

この兵士の左胸付近には幾重に折り畳まれた無線機アンテナが確認できます。この折り畳まれたアンテナはThales Communications, Inc.製の「30-88MHz 1 Meter Blade Antenna」。
30-88MHz 1 Meter Blade Antenna (NSN: 5985-01-487-1135) / Thales Communications, Inc.

Blade Antenna(ブレードアンテナ)は金属製の板状になったもの複数枚によって形成されており、軍用無線周波数帯で必要となるアンテナの長さはこのThales製のアンテナのように1m程度と言われています。しかしながら、実際に1mの長さを保った状態のアンテナを持ち運ぶには大変な不便を要します。その為、感度は落ちますが、装備や任務内容で長いブレードアンテナが邪魔になる場合は、フレキシブルアンテナを装着しています。


アフガニスタンNuristan州のZirat村で行われたとある任務中の様子。Nuristanは米軍の増派で混乱の様相を深めるアフガニスタン北東部に位置します。写真はPRT(Provincial Reconstruction Team)の隊員が荒れた道路の補修について現地民との協議を行っているところ。

26個からなる「PRT」は2001年後半~2002年初期に掛けてアフガニスタンで結成された後、2008年には同様に混乱を極めたイラクにおいても結成されています。
PRTの設立コンセプトとしてはアフガンやイラクの自立復興支援を目的とし、これら2つの地域のローカルにおいて、それぞれ規模の大小様々に数十のチームが派遣されています。
Nuristan Province / Wikipedia
USAID PRT factsheet
参考文献:平成20年版 日本の防衛 防衛白書(防衛省編集)

こちらの写真中央にいる隊員に注目してみましょう。
日本でも知名度が高く、人気のあるT.A.G.社製のプレートキャリアの中でも”次世代”の位置付けとなっている「RAMPAGE Plate Carrier」を着用しています。この「T.A.G. RAMPAGE Plate Carrier」は、ショルダーにあるスライダーを使ったスリップロックの配置位置や、アーマー部分の上段にあるウェビングにおいてベルクロ♀が表向きとなっている点が外見上でも特徴的と言えます。また、このプレキャリ前面下部には2分割となっている点も大変興味深い仕様と言えるでしょう。
この「T.A.G. RAMPAGE Plate Carrier」は2007年頃にプロトタイプが、その翌年となる2008年より流通が開始されており、先程のPRTの写真と時系列としても一致する事が確認できます。なお、その他ポーチ類はBlackHawk!製のものを中心に装着しているようです。
T.A.G. RAMPAGE Plate Carrier
Tactical Assault Gear社のランペイジ プレートキャリアーは、用途/抗弾範囲可変式の、次世代プレートキャリアーである。
使用用途に応じ可変可能なボディーは、あらゆる任務に対応する。
画像はフルアーマーの状態。ポーチ装着面積が広く、横方向へも抗弾能力を持つ。本体はチェストリグの下などに着用し、単にプレートキャリアーとして使用する為の状態。勿論このままでも使用可。尚、サイドのストラップのゴムバンドにより、大変着用感が良いのも特徴。
サイドプレート用ポーチは汎用性が高く、MOLLE/PALSにより取り外し可能となっている。
また、装着範囲の広い背面には現場の要望により緊急時、つまり負傷兵の運搬などで必要とされるドラッグハンドルが配置されている。
⇒問い合わせ:T.A.G. RAMPAGE Plate Carrier / 4degrees tactical


RELOAD は定期配信を予定しています。次回の配信をお楽しみに!

更新:2009年09月11日

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